1933年、大西洋上を航海するドイツ客船に乗り合わせた人々が織り成す悲喜劇を豪華スターの競演で描き、第38回アカデミー賞2部門に輝いた人間ドラマの異色問題作
ストーリー:1933年、メキシコからドイツへ向けて豪華客船のベラ号が出航。ナチ信奉者のドイツ人リーバ(ホセ・フェラー)や、球団をクビになったアメリカ人の野球選手テニー(リー・マーヴィン)、お高くとまった中年女性のメアリー(ヴィヴィアン・リー)等々、そこにはさまざまな船客たちが乗り合わせていた。途中、キューバに寄港した同船は、サトウキビ畑で働いていた大勢の労働者たちや、彼らに同情したばかりに政治犯として刑務所へ護送される伯爵夫人を、さらなる客として乗せることになる・・・。
出演:ヴィヴィアン・リー、シモーヌ・シニョレ、ホセ・フェラー、リー・マーヴィン、オスカー・ウェルナー、エリザベス・アシュレー、ジョージ・シーガル、ホセ・グレコ
★★★★☆ ヴィヴィアン・リーの演技に脱帽。
ヴィヴィアン・リーは、好きな女優ではないのですが、これを見ると、プロの女優とはこれだ!という感じがします。特に、船の中の豪華なレストランの席についた時、相席の見知らぬ男性が、どこでも食べられるステーキを頼んだ時の、表情がすばらしいです。メガネをはずして、ハンドバッグにしまいながらの、数秒の間ですが、「なんで、そんなつまんない物・・・」という表情をちらっとするのですが、その何とも言えない表情がすごいです。大袈裟な見せ場でもない、何気ない表情だったので、よけい印象的です。
作品の詳細
作品名:愚か者の船 |
原作名:Ship of Fools |
監督:スタンリー・クレイマー |
脚本:アビー・マン |
公開:アメリカ 1965年7月29日、日本 1966年10月5日 |
上映時間:150分 |
制作国:アメリカ |
Amazonプライムで視聴する(字幕版) |
Amazonプライム30日間無料体験を試す |