密室と化した深夜の地下鉄。ナイフを持った暴漢が乗客たちの仮面を剥ぎ取る!
ストーリー:ニューヨーク・ブロンクス。夜の街を闊歩するジョー(トニー・ムサンテ)とアーティ(マーティン・シーン)のチンピラ二人組は通行人を暴行して小銭を巻きあげると、マンハッタン行きの地下鉄に乗車する。そこには幼い少女を連れたウィルクス夫妻、アリスとトニーの若いカップル、年老いたベッカーマン夫妻、教師のパーヴィスと美人の妻バーサ、白人を憎んでいる黒人アーノルドとその妻、同性愛者のケネス、休暇中の陸軍一等兵などが乗っていた。ジョーとアーティは乗客をからかい始める。ドアが故障して他の車両へ移動できないため誰も逃げられない。すると乗客はチンピラに挑発され、日ごろの鬱憤を爆発させ、感情をむき出しにし、互いにののしり合い始める。調子に乗った2人は少女に手を出そうとする。そのとき、ついに立ち上がっって彼らに対決を挑んだのは意外な人物だった・・・。
出演:トニー・ムサンテ、マーティン・シーン、ボー・ブリッジス、セルマ・リッター、ブロック・ピーターズ、ルビー・ディー、ドナ・ミルズ、ジャック・ギルフォード、エド・マクマホン、ダイアナ・ヴァン・ダー・ヴリス
★★★★★ エグられた!
観終った後、立ち上がれないとはこの映画。まさに心がエグられました。多くは語りません。とにかく観て下さい。結局、どんな立場の人間も自分のことしか考えていない。正義はどこにあるのか・・・。
★★★★☆ 我々の内なる中にある日常の悪
この作品は、人間の不甲斐なさ、弱さ、情けなさ、愚かさなどをリアルなモノクロ映像でこれでもかって見せてくれる一級の作品だ。そしてそれは、実際の殴る蹴るの暴力シーンというのは僅かであるが、この映画の真骨頂として存在するのは、人間の醜い行動、言動などの映像を通して、我々の内なる中にある日常の悪そのものをえぐり出してくるような心理的暴力にほかならない。
★★★☆☆ 舞台はビリヤード場から始まる
いやなかなか胸糞悪い映画だった。こういう輩もいるだろうと思うとおそろしい。
作品の詳細
作品名:ある戦慄 |
原作名:The Incident |
監督:ラリー・ピアース |
脚本:ニコラス・E・ベア |
公開:アメリカ 1967年11月5日、日本 1968年5月25日 |
上映時間:103分 |
制作国:アメリカ |
製作費:110万ドル |
興行収入:210万ドル |
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