ドラマ

ハンナとその姉妹

大都会を舞台に、三姉妹をめぐる人々の人生を、詩、音楽、演劇、絵画、建築、哲学、宗教などをモチーフに、シニカルにユーモラスに描く!

ストーリー:ニューヨーク・マンハッタン、アッパーサイドのアパートメントに投資顧問の夫エリオット(マイケル・ケイン)と幸せに暮らすハンナ(ミア・ファロー)。妹ホリー(ダイアン・ウィースト)は女優志願でオーディションを受ける日々。末妹のリー(バーバラ・ハーシー)はソーホーで年上の画家フレデリック(マックス・フォン・シドー )と同棲している。年に一度の感謝祭の夜は両親の家に家族全員が集まってお祝いする決まりだが、楽しいパーティの裏でハンナの周囲には小さな波紋が広がりつつあった。両親の間に揉め事は絶えず、エリオットは義妹のリーに恋して密会を重ねている。建築家にふられたホリーはハンナの前夫ミッキー(ウディ・アレン)とデートして大失敗。ミッキーは神経症で病院めぐりをしていたのだ・・・。

出演:ミア・ファロー、ダイアン・ウィースト、バーバラ・ハーシー、ウディ・アレン、マイケル・ケイン、モーリン・オサリヴァン、キャリー・フィッシャー、サム・ウォーターストン、ジュリー・カブナー、リチャード・ジェンキンス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ アンビバレントな魅力が輝くアレン映画の最高峰の一つ

個人的には、『アニー・ホール』と並ぶ、ウディ・アレン映画の最高峰の一つであると思われる。ミア・ファロー演じる三姉妹と、それぞれのカップルのミッドライフ・クライシスをおかしく、そして切なく描いている。改めて思うのは、ウディ・アレンの映画の台詞が洒脱であること。これは、字幕ではなかなか伝わらないアレン英語の醍醐味だと思うが、本作は特にその点でも秀でていると思う。旦那が妹と浮気という笑うに笑えないシチュエーションの隣で、アレン演じる死恐怖症の男がどたばた劇を展開することで、シリアスなテーマを扱いつつも、観客はなんか思わず笑って救われる。こういうアンビバレントな要素が、ウディ・アレンの映画に共通する魅力(「インテリア」のようにひたすら暗いものもあるが)だが、まさにそういう点では本作は真骨頂だと思われる。

★★★★☆ 心があたたかくなる作品

ウディ・アレンお得意のシニカルさは今作品には無く、彼のやさしさと人間への愛情があふれている作品。音楽もジャズやクラシックという落ち着いた選曲で、作品にあっている。三人姉妹はお互い一緒で、お互いばらばらで。そんな現代に住む都会の恋の三重奏。巧い作品だと思います。

作品の詳細

作品名:ハンナとその姉妹
原作名:Hannah and Her Sisters
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
公開:アメリカ 1986年2月7日、日本 1987年2月14日
上映時間:103分
制作国:アメリカ
製作費:640万ドル
興行収入:4000万ドル
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