高い評価を受けているスパイク・リー監督が、アリストパネスによる古代ギリシャの戯曲『女の平和』を現代風にアレンジした
ストーリー:シカゴ南部。この街では銃で命を落とす者がイラク戦争に行くより多いという。ある日、流れ弾によって1人の少女が命を落としたことをきっかけに、リシストラタ(テヨナ・パリス)は女性たちのグループを組み、シカゴ南部にはびこる暴力に立ち向かう。やがて彼女の行動は世界中の人種、性別、暴力に挑むムーブメントを巻き起こす・・・。
出演:ニック・キャノン、ウェズリー・スナイプス、テヨナ・パリス、ジェニファー・ハドソン、アンジェラ・バセット、スティーヴ・ハリス、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・キューザック、ミシェル・ミッチェナー、ララ・アンソニー、ハリー・J・レニックス
★★★★☆ なかなか面白かった。
ストーリーは喜劇なんですが、内容は重いのでちょうどいいバランスになっていると思う。傑作とは言わないが難しい問題をなかなかいい切り口で表現して面白い映画だった。スパイク・リーらしい演出もいっぱいあって楽しめました。
★★★★☆ ポリコレのコメディ映画
ベースは古典の戯曲らしいが、スパイク・リーらしいクリエイティブで楽しめた。舞台はシカゴのギャングの抗争が絶えない治安の悪い地域。ラッパーを目指すギャングのリーダーとその彼女と地域の人々の物語。リーダーがライブ中に対抗するギャングチームの一員が銃を放ち、仲間が亡くなりながら逃れるも、その夜、彼女とメイクラブの最中に家に火を放たれ命の危険にさらされ、彼は復讐をもくろむ。翌日の昼の最中、彼女は幼い少女が銃弾の流れ弾に命を落とした場面に遭遇し、ギャングの抗争と銃にウンザリする。火事で住まいが焼失した彼女は、隣人に助けを求め、ある活動家の女性のことを教わり共感し感化される。その女性の活動は、男性のセックスをさせないことで、争いをなくそうと言う活動だった。そこから彼女は、「No Peace No Pussy」のスローガンの元、対抗するギャングチームの女性にも声をかけ仲間を集め、ブラックカルチャーのラップとダンスと戯曲のサンプリングのような物語が展開されていく。
★★★☆☆ ちょっとプログレッシブ
性問題をちょっと極端な対応で描いた意欲作なのでしょうが、ややプログレッシブで現実的ではないかなぁと言う感じをしました。
作品の詳細
作品名:シャイラク |
原作名:Chi-Raq |
監督:スパイク・リー |
脚本:ケヴィン・ウィルモット |
公開:アメリカ 2015年12月4日 |
上映時間:127分 |
製作費:1500万ドル |
興行収入:270万ドル |
制作国:アメリカ |
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