貧農の出の美しく気高い女性テスが見舞われる悲劇的運命を、詩的な映像と華麗な時代衣装で描いた文芸ロマン大作
ストーリー:19世紀末の英国ドーセット地方マーロット村。貧しいダービフィールド家に美しい娘テス(ナスターシャ・キンスキー)がいた。一家の生活を助けるため、テスは遠戚のダーバヴィル家に奉公に出された。この家の放蕩息子アレック(リー・ローソン)に早速目をかけられたテスだったが、ある日森の中でアレックに強引に犯されてしまう。傷心したテスは実家へ戻ったが、彼女はアレックの子を身籠っていた。出産したものの赤子はすぐに病死してしまい、村の人々の冷たい視線に耐え切れなくなったテスは再び家を出て、遠く離れた酪農場で働き始めた。そこでテスは進歩的で心優しい青年エンジェル(ピーター・ファース)と出会い、互いに激しい恋に落ちる。ついにエンジェルのプロポーズを受け入れたテス。初めて掴んだ幸せの中で、テスはエンジェルの許しを乞うために自分の過去を包み隠さず打ち明けた。しかしその告白に激しく動揺したエンジェルは自暴自棄となり、彼女を置いて姿を消してしまう。最愛のひとに拒絶され、ひとり残されたテスの転落の人生が始まった・・・。
出演:ナスターシャ・キンスキー、ピーター・ファース、リー・ローソン、トニー・チャーチ、ジョン・コリン、デイヴィッド・マーカム、ローズマリー・マーティン、リチャード・ピアソン、キャロリン・ピックルズ、アリエル・ドンバール
★★★★★ ポランスキーの実力
ナスキンのなんと美しいことか。この年頃の女の魅力に溢れてる。でもって、原作がハーディで、監督はポランスキー。悪いわけがない。
★★★★★ 文芸大作
劇中テスが苺を食べるシーンが印象的ですが、まさに苺のショートケーキのような美味しい映画であります。甘美な音楽と美しい映像、ナスターシャ・キンスキー演じる 美しく薄幸な主人公と、メロドラマの要素がすべて整っています。文芸作品として大変スケールの大きさを感じさせるロケーションも魅力です。過酷な運命に翻弄されながら誠実に生きた 主人公に共感します。
作品の詳細
作品名:テス |
原作名:Tess |
監督:ロマン・ポランスキー |
脚本:ロマン・ポランスキー |
原作:トーマス・ハーディ『ダーバヴィル家のテス』 |
公開:フランス 1979年10月31日、日本 1980年10月25日 |
上映時間:171分 |
制作国:フランス、イギリス |
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