愛する人を救うため、僕は「今」を捨て「過去」に戻る
ストーリー:過去と現在を行き行き来できる特殊な能力を持つ男、サム(クリス・カーマック)。過去に戻って殺人現場を目撃し、警察の捜査に協力することを生業としていたが、彼には妹ジェナ(レイチェル・マイナー)と決めたルールがあった。個人的な理由で過去に戻らないこと、そして過去を変えないこと。ある日、リズ(サラ・ハーベル)という女性がサムを訪ねてくる。彼女は、サムの昔の恋人レベッカ(ミア・セラフィノ)の姉だった。10年前にレベッカを殺した真犯人を捕まえてほしいと頼まれたサムは、過去に戻ることを決意する。かつて愛した女性を救うために・・・。
出演:クリス・カーマック、レイチェル・マイナー、ミア・セラフィノ、サラ・ハーベル、ケヴィン・ヨン、リンチ・R・トラヴィス、ヒュー・マグワイア、シャンテル・ジャカローン、メリッサ・ジョーンズ、リチャード・ウィルキンソン
★★★★★ 運命というシナリオ
この映画には今を生きなさいというメッセージが込められているように思います。少々(かなり?)グロいシーンがありますが、それだけ過去に捉われていてはいけませんよ。過去というシナリオは変えられないし、変えたところで何の益も無いのですよ、というメッセージが込められているように私は感じました。かなりショックを受けるようなシーンがありますが、今現在過去の事で悔やんで悩んでいる人にはオススメします。観るときっとこのように思うでしょう・・・『あの時の選択はあれで正しかったのだ。』と。そうでなければ、今現在のあなたは存在していなかったかもしれませんよ・・・。
★★★★☆ 恐ろしき人間の嫉妬心
過去にトリップし、現在を変える物語第3弾。前作は自分の人生や自分に関わる周りの人々の人生を良くしようと必死になる私的な感情から生まれるストーリーが本筋でしたが、今作は殺人を止めようとする物語。警察と関わりながら映画は展開していきます。連続で起こる殺人の犯人は誰なのか。私的な感情も勿論ありますが、社会を生きる一人の人間としての正義感が、主人公を突き動かします。何度も過去にトリップしながら徐々に真相に近づいていくサスペンス感覚のある張り詰めた緊張は、画面から見る目を逃さない。そして主人公を待っていた驚愕の結末はかなりの衝撃を受けます。愛が深く干渉してくる物語で、キャストは違うしストーリーの繋がりもないシリーズだけれど、この第3作目は非常にメッセージ性の溢れた作品でした。人間の心に内にある人へ湧く愛という感情。それを抑えきれなくなってしまった人間の苦悩と、常軌を逸してしまったが故の悲しい結末は深く考えさせられました。そしてエンディングで克明と描かれる人間の嫉妬心。この感情には恐ろしきものが含まれているのだと肌で感じ、人間という生き物は複雑な生き物だと思いました。
作品の詳細
作品名:バタフライ・エフェクト3/最後の選択 |
原作名:The Butterfly Effect 3: Revelations |
監督:セス・グロスマン |
脚本:ホリー・ブリックス |
公開:アメリカ 2009年1月9日、日本 2009年10月17日 |
上映時間:90分 |
制作国:アメリカ |
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