真犯人を 炙り出せ
19世紀ヴィクトリア朝ロンドンで起きた連続猟奇殺人事件、4人の容疑者 / 2人の刑事 / 1人の重要参考人 ― 犯人はこの中にいる
ストーリー:霧に包まれるロンドンの街で、連続猟奇殺人事件が起こる。容疑者として名前が挙がった4人のうち、1人はすでに別の殺人事件で死亡していた。事件を追う刑事キルデア(ビル・ナイ)は、この人物が犯人であれば話は早いと判断し、この容疑者のひとりを殺害したという女の裁判に出向く。日記に殺人の美学を書きつづっていた脚本家である夫を、女優である妻が殺したというのだ。妻が毒薬を仕込んだというメイドの証言により、妻は絞首刑に立たされる。しかし、裁判の過程を見守るうちに彼女の無実を確信したキルデアは、真犯人解明に乗り出す。絞首刑執行までに残されたわずかな時間で、夫殺しの真犯人、さらには連続猟奇殺人事件の真犯人像に迫っていくのだが・・・。
出演:ビル・ナイ、オリヴィア・クック 、アメリア・クラウチ、ダグラス・ブース 、ダニエル・メイズ 、サム・リード、マリア・バルベルデ 、エディ・マーサン 、ヘンリー・グッドマン、ポール・リッター、モーガン・ワトキンス
★★★★★ 見事にだまされた
原作がしっかりしているせいか、最後まで誰がゴーレムかわからなかった。いや、本当にわからないのかも。当時のロンドンの雰囲気が良く描かれているし、マルクス、ギッシングも登場する。準主役のオリヴィア・クックがうますぎて最後まで魅せる。いい若手女優が現れたものだ。
★★★★☆ ヴィクトリア朝ロンドンの闇を描く
切り裂きジャックをテーマにした創作物で、原作はピーター・アクロイドという作家です。映像や美術、衣装などはかなり凝っていて、霧の都と呼ばれたビクトリア朝ロンドンの(正確には霧というよりは大気汚染のスモッグだったそうですが)陰鬱な雰囲気がよく出ています。一部の貴族やお金持ち以外は不衛生で貧しい生活を送っていたのだろうなという様子がよく伺えます。階級格差、女性蔑視、貧富の差、同性愛者への差別など社会問題を含めて、過酷な生い立ちの女優が連続殺人犯で絞首刑の判決を受けてしまい、彼女の無実を確信して奔走する警部が描かれます。実在した人物、たとえばカール・マルクスや作家ジョージ・ギッシングなどを登場させてしまうあたり、話にリアリティが出てなかなかいいです。ミステリとしては、なんとなく真相は想像できてしまうのですが、総合的にかなりの力作でした。気品ある英国紳士に情けない爺さんや、落ちぶれたロックミュージシャンなどなど、どんな役でもこなす演技派俳優のビル・ナイが主演。かなりの年だと思いますが、生き生きと演じています。ダニエル・ブースというイケメン俳優さんを発見したのはめっけものでした。演技もうまいです。英国ものが好きな方は、見て損はないと思います。
★★★☆☆ 1880年代ロンドンが舞台
ビル・ナイだし、切り裂き魔だし、期待して視たが、散漫な印象で残念だった。切り裂きジャックについては『名探偵ホームズ/黒馬車の影』『フロム・ヘル』をおススメする。
作品の詳細
作品名:切り裂き魔ゴーレム |
原作名:The Limehouse Golem |
監督:フアン・カルロス・メディナ |
脚本:ジェーン・ゴールドマン |
公開:イギリス 2017年9月1日、日本 2018年2月6日 |
上映時間:109分 |
制作国:イギリス |
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