究極の香りが誘う未曾有の衝撃に、世界はひれ伏す
ストーリー:18世紀のパリ、悪臭のたちこめる魚市場で産み落とされたジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)。驚異的な嗅覚を持つがゆえに、奇怪な青年として周囲に疎まれている彼は、ある晩、芳しい香りの少女に夢中になり、誤って殺してしまう。その後、彼は少女の香りを求めて調香師になり、香水作りに没頭するが・・・。
出演:ベン・ウィショー、ダスティン・ホフマン、アラン・リックマン、レイチェル・ハード=ウッド、シアン・トーマス、コリンナ・ハルフォーフ、サム・ダグラス、ビルギット・ミニヒマイアー、カロリーネ・ヘルフルト、ジェシカ・シュヴァルツ、サラ・フォレスティエ
★★★★★ 名作です
想定していたストーリーとは異なっていましたが、大変楽しめました。主役のベンウィーショーはだんだんと、この人物にしか見えなくなってきました。十分な栄養を受けることができずに大人になったぎこちない歩き方もさすがです。倫理観なく大人になった人間はこういう行動をとるだろうなぁということがリアルでした。18世紀のヨーロッパとはこういう感じなのだろうと、さすがに何十億という製作費をかけただけはある大作です。アランリックマンも好演でした。ひとつだけ気になったのは、virgin, または meiden はそんなにいい香りはしないのではなかろうかと。そうでない女性の方がデオドラントには敏感ではなかろうかと。そうではない10代の女性が主人公にとってはベストだったのではないか、まあ、人それぞれですが。いずれにせよ、お勧めです。設定が18世紀のフランスということで、おそらく、このことがフランス革命につながっていくというおわりなのでしょうね。
★★★★☆ 天才というより狂人の調香師
近世のパリが悪臭立ち込めていたというのは有名な話しですが、本当に臭そうです。匂いという映像では伝わらないものを、良い香りも嫌な臭いも明暗や色によって表現しており、見ているだけで伝わってくるようでした。ストーリーは難解な部分、終わりも難解なところがありますが、他の方が言われてるようにこの映画の匂いと同列に肝である孤独というものを据えて見れば、腑に落ちてくる部分もあります。特に一番最初に殺めてしまった女性がフラグになっているのでしょうか。恐れられ、そして、認識されなくなり、最後に愛される。ラストの繋がりもそう思うとわかりえる部分もあります。捉え方は人それぞれだとは思いますが。150分ほどの長めの映画ですが、時を忘れて見入ってしまいました。
作品の詳細
作品名:パフューム ある人殺しの物語 |
原作名:Perfume: The Story of a Murderer |
監督:トム・ティクヴァ |
脚本:トム・ティクヴァ |
原作:パトリック・ジュースキント『香水 ある人殺しの物語』 |
公開:ドイツ 2006年9月14日、日本 2007年3月3日 |
上映時間:147分 |
制作国:ドイツ、フランス、スペイン |
製作費:6000万ドル |
興行収入:1億3500万ドル |
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