ドラマ

ファミリービジネス

NYに根をおろした犯罪一家3世代を通し、しみじみと家族のあり方を問いかける。血族ならではの共感と反発、親と子の食い違いと絶対の信頼感・・・現代人が求める家族のふれあいや結びつきが暖かいタッチで描き出されている。

ストーリー:マンハッタンに暮らすジェシー(ショーン・コネリー)は泥棒家業一筋に生きている永遠の快男児。その息子ヴィトー(ダスティン・ホフマン)も同様に家業をしこまれたが、わが息子アダム(マシュー・ブロデリック)が生まれたことを機に、まっとうな家庭を築こうと決意し、泥棒から足を洗った。しかし血は争えず、当のアダムは悪党祖父ジェシーに首ったけ。名門MITを中退し泥棒家業を継ぐことを決めてしまう。その上、祖父ジェシーと二人で100万ドルの新製品強奪を企て始めた・・・。

出演:ダスティン・ホフマン、ショーン・コネリー、マシュー・ブロデリック、ロザンナ・デ・ソート、ジャネット・キャロル、ヴィクトリア・ジャクソン、デボラ・ラッシュ、B・D・ウォン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ ダニーボーイ

ダスティン・ホフマン マシュー・ブロデリック ショーン・コネリー演じる犯罪同族経営マクマレン一家。あらすじだけ見ればどうしようもない話だけど、個人的にはストーリー展開も面白かったし当時このラインナップ(俳優)が揃っていて良作だと感じた。明け方まで成長した孫のアダムと場所を変えながら語り明かし(途中靴を購入するがバーのカウンターに靴を乗せたところジェシーからゲンが悪いからやめろと諭される)おじいちゃんは粋だと孫に言わせるがたいの良いジェシーがやたら渋い。ヴィト―の全身でジェシーを否定しまくる部分もファミリー一族の血の濃さを伺わせる。葬儀のカットで参列者の老人がダニーボーイ(もともとはアイルランドの民謡)をしみじみアカペラで歌うがここの下りですっかりこの映画に引き込まれた。なおフォックス貴社による再三のリリースが大変有り難く深く感謝します)

★★★★☆ 泥棒家業を通じて 家族の絆を再確認

80年代アメリカ映画の主流になった肉親の情愛や家族の結びつきが、感慨深く描かれているのがテーマです。コネリーの息子がホフマンだなんて 贅沢な家系ですこと。

★★★★☆ 最初に映される、ビルの屋上の白い粉。それが何であるかは、映画の最後に判明する。

真面目(?)に精肉業を営むヴィトー(ダスティン・ホフマン)の父親ジェシー(ショーン・コネリー)の稼業は、泥棒。ヴィトーも、ジェシーに仕込まれて、泥棒としてはかなりの腕前だが、まっとうに生きることを決心し、息子のアダム(マシュー・ブロデリック)も、普通の中産階級の子として育てて来た。しかし、親の心子知らず、子どもの心も親にはわからない。一見、ちゃらんぽらんだが、押さえるべき所はちゃんと押さえているジェシー。一見、立派だが、独善的なヴィトー。泥棒の血も騒ぐアダムは、父親よりも祖父にリスペクトして行く。泥棒稼業という特殊な舞台で、描かれているのはしかし、父親と息子の間の、よくある愛憎劇だ。観て損はない、『佳編』だと思う。

★★★☆☆ いい映画だが、脚本にもう一ひねり欲しい

ショーン・コネリーとダスティン・ホフマンの競演、監督がシドニー・ルメット、舞台はニューヨークと来れば、期待するなと言う方が無理です。泥棒一家親子3代の愛情溢れる物語ですが、ユダヤ系、イタリア系、スコットランド系などが混ざり合ったいかにもニューヨークらしい家系を舞台にした物語だけに、ラストにもう一ひねり欲しかったです。

作品の詳細

作品名:ファミリービジネス
原作名:Family Business
監督:シドニー・ルメット
脚本:ヴィンセント・パトリック
公開:アメリカ 1989年12月15日、日本 1990年1月20日
上映時間:110分
制作国:アメリカ
興行収入:1200万ドル
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