第一次大戦末期のイギリスの小さな村を舞台に、村人の誇りの“山”の測量結果をめぐって繰り広げられる一大騒動をユーモラスに描いたハート・ウォーミング・ドラマ
ストーリー:第一次大戦も終わりに近づいた1917年のある日曜日。イギリスのウェールズ地方の小さな村に、ふたりのイングランド人ガラード(イアン・マクニース)とアンソン(ヒュー・グラント)がやって来る。彼らはその村にある山“フュノン・ガルウ”の測量にやってきた技師だった。測量の噂はたちまち村中に広がり、山の高さをめぐって話題はもちきり、賭けまで始まる始末。なにしろ山は長年にわたって侵略者から村を守ってきた村人たちの誇りなのだ。ところが、測量の結果、フュノン・ガルウは標高294メートルの“丘”にすぎないことが分かる。山と認定されるには305メートル以上の高さが必要で、山でなければ地図にも載らないという。村人たちは技師を引き留め、一致団結して“丘”を“山”にしようと土を積み重ね始めるが・・・。
出演:ヒュー・グラント、タラ・フィッツジェラルド、コルム・ミーニイ、イアン・マクニース、イアン・ハート、ケネス・グリフィス、ロバート・パフ、リサ・パルフリー
★★★★★ ウェールズの村はただのんびりとした田舎ではないよ
ヒュー・グラントがハマり役過ぎて楽しい作品です。話が進むにつれウェールズの田舎の独特のテンポに隠された村人たちのプライドと熱い気質が描かれて引き込まれます。イギリスとウェールズの関係性がわかっているとウェールズの村人の気持ちがよく理解できてなお良いかと思います。原作を読みたくなりました。
★★★★☆ そぼくな村人の人間喜劇
ウェールズの小さい村の小さい山にまつわるお話だそうだ。生活はかならずしも豊かではないけれど、それなりに幸せに生きているひとたちの姿を、肩の力を抜きつつ共感をもって人間喜劇に仕立てた。 そぼくな村人を揶揄したり、誇張がすぎたりすることもない。イングランド人に対するウェールズの人々の屈折した気持ちも興味ぶかかった。それと、好色モーガンのパブのビール、こんな田舎でも、うまそうな生ビールが飲めるなんてうらやましい。
作品の詳細
作品名:ウェールズの山 |
原作名:The Englishman Who Went up a Hill but Came down a Mountain |
監督:クリストファー・マンガー |
脚本:クリストファー・マンガー |
公開:イギリス 1995年8月4日、日本 1996年5月11日 |
上映時間:99分 |
制作国:イギリス |
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