太平洋戦争勃発前の日本軍占領下の上海で、あるアメリカ諜報部員の死の裏に隠された、全世界をも揺るがす恐るべき陰謀とは・・・
ストーリー:1941年、上海。その街は、誰のものでもなかった。日本、ドイツ、アメリカ、中国がお互いの腹を探り合いながら、睨み合っていたのだ。米国諜報員のポール(ジョン・キューザック)は、同僚で親友だったコナー(ジェフリー・ディーン・モーガン)の死の真相を突き止めるために、この街に降り立つ。捜査線上に浮かび上がったのは、いずれも謎に包まれた者たちばかりだ。執拗にポールをつけ狙う日本軍の大佐タナカ、忽然と姿を消したコナーの恋人スミコ、中国裏社会のドン・アンソニー(チョウ・ユンファ)と、彼の美しき妻アンナ(コン・リー)。やがてポールは革命家というアンナの裏の顔を知り、理想に活きる彼女に強く惹かれ始める。ついにポールは殺人事件の真相に迫るが、そこに暴き出されたのは、全世界をも揺るがす恐るべき陰謀だった。もはや誰も止められない歴史の波は彼らに、守るべきものは何かという、究極の問いを突き付ける。国家への忠誠か、己の命か、それとも生涯の愛か・・・。
出演:ジョン・キューザック、コン・リー、チョウ・ユンファ、デヴィッド・モース、フランカ・ポテンテ、ジェフリー・ディーン・モーガン、ヒュー・ボネヴィル、ベネディクト・ウォン、レース・ウォン、ジェンマ・チャン、渡辺謙、菊地凛子
★★★★★ Loves in 魔都上海
日米開戦前夜の上海にて日米中の三つ巴の勢力が謀略を巡らすサスペンス。帝国主義が跋扈する当時、支那は列強により切り取られ各国の租界が上海にあった。そんな上海のおどろおどろしい雰囲気が全面に押し出され、全編に渡る非常にダークな映像が強烈だ。バットマンのゴッサムシティよろしくの雰囲気といえる。登場人物達は、それぞれが属する組織のために動くのだが、最終的にそれらは「愛」に帰結する。本作のテーマは単純明快、「愛」そのものなのだ。歴史物が苦手という方にもお勧めしたい。作中、未だ竣工していないはずの戦艦大和とおぼしき艦影が映っていたのだが、細かな時代考証に関しては惜しい。
★★★★☆ 娯楽作品として鑑賞すべし
中国を支配下に収めつつある強大な大日本帝国と、それに抵抗する支那人、それを看過できない米国人の物語。列強租界時代の上海を舞台にした作品は豪華絢爛かつ緊張感ある駆け引きの世界が、見る者を刺激してくれます。事実反映や歴史考証について疑義があるのは否定しませんが、頭をからっぽにして楽しむには良い映画です。令和日本では到底考えられない、中国どころか欧米列強をも黙らせる力を持った帝国日本が描かれているだけ、痛快ですよ。
★★☆☆☆ 暗い
キャストはそうそうたる顔ぶれではあるが、いかんせん作品の内容が暗くて疲れる。(まあ題材が題材だけに仕方ないんだけど)日本人が殺されまくる描写もちょっとなぁ。コン・リーの妖艶さがいちばん印象に残った。
作品の詳細
作品名:シャンハイ |
原作名:Shanghai |
監督:ミカエル・ハフストローム |
脚本:ホセイン・アミニ |
公開:中国 2010年6月10日、日本 2011年8月20日 |
上映時間:105分 |
制作国:アメリカ |
製作費:5000万ドル |
興行収入:1500万ドル |
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