ドラマ

ブロークン 過去に囚われた男

不器用が故に傷つけてしまう周囲との人間関係。過去と決別し、生き方を変えるのはそう簡単な事ではない。それでも残りの人生、新たな一歩を踏み出そうと葛藤する男の再起を描く感動の物語!

ストーリー:小さな街で鍵修理屋を営む老人マングルホーン。息子とは疎遠になり、溺愛する孫ともなかなかふれ合う時間が取れない寂しい毎日を送っていた。孤独な独り暮らしを支えるのは愛猫のファニーと、毎週通う銀行で顔を合わせる受付係の女性ドーンだった。交わす言葉は少ないものの、お互いのペットやおすすめのカフェの話をする短いひと時が、彼にとってはなによりも大切だった。ある週末、マングルホーンが通っているカフェに突如ドーンが姿を現し、この日をきっかけに彼女との距離が縮まり始める。一緒にパンケーキを食べ、週末を彼女の家で共に過ごす。彼女との穏やかな時間を重ね、徐々に閉ざされた心の鍵を開き始めるマングルホーン。だが彼の心の奥底は、過去に愛した女性クララへの未練が今なお支配していて・・・。

出演:アル・パチーノ、ホリー・ハンター、ハーモニー・コリン、クリス・メッシーナ、マリサ・ヴァレーラ、スカイラー・ガスパー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ いまのアルがこうしてこういう俳優さんになってることがすてきだな。

若いころのかっこいいアル・パチーノ中年のころの(おそらく)スターなのか役者なのか有名人なのか全てに葛藤しつつも自分の芝居を確立していくアルパチーノ。それら全てのアル・パチーノがあったからこういう作品にたどり着いて、そこに私がしみじみしてる間にまた彼は進んでいくんだろうなあ。「年とったなあ」「独りよがりだなあ」と言われてしまうハリウッドのセレブな御大たち。でも私にはそこも乗り越えて(開き直って?)じじいの枯れと輝きとを放とうとしなくても放っている今のアル・パチーノがたまらなく魅力的。他の全てのキャストのみなさんも(たぶんとても低予算ですよね・・・なのに、だから)とてもすてきだな。

★★★★☆ 見ていて痛々しい

そんなシーンが多いです。主人公に対して「もうやめてくれ」とすら思うシーンがあり嫌な位リアリティを感じます。同時に「こういう人いるわ」とも強く感じ結末としては後味悪い事も無く、不思議と心に残る作品になりました。こんな作品撮れる人って本当に凄いと思います。ヒューマンドラマは何が面白いのか口で説明しろと言われてもつまってしまう物が多いんですがこれは特に強くそんな印象を受けました。人は選ぶと思いますから 万人には勧めません。でも、私にはとても面白かったです。

★★★★☆ 絶対核家族主義の彼岸

アングロサクソン的価値観、それをありありと描いた映画です、これは、というのが貧しい私の頭の中で浮かんだことでした。父と子の関係性とは、いくつくさきは殺伐とした絶対的な自由、個の独立のみが「他者との関係性」なんだそうで。その関係性とは、自由、互いへの無関心、社会的不平等の是認によって保障されている。これらがここで描かれている、描かれてしまっているわけなんでしょう、製作者の意図とはまた別に。アメリカ人といってもアフリカ系、東洋系、ヒスパニッシュ、中東系、様々な人々の集団だとは思います。が、社会の支配階層とは、昔からのイングランド、オランダからのプロテスタント系移民を祖に持つもの、つまりアングロサクソン系であり、或いはそれと同化した人々、ユダヤ人らなんでしょう、今のアメリカ、ハリウッドでも。自由、競争、個の尊重、父権の軽視、成人期早々の家からの独立、等々彼らが後生大事に掲げる価値観。主人公のごとく、ペットの猫以外には心を開けない、一切傷つきたくもない。
とてつもなく不自由な心のままフリーズした人々なんでしょう、きっと。いい加減ウンザリとはしている、もう祖先からの価値観なんぞ捨て去りたい、離脱したいとは願望しているのでしょう。しかし、中世以前からそうしてきた人々らしいのですから、いくら嘆いてみてもこの先も変わりはないのです。振り切ろうとしても付きまとう、絡みついてくる自由という呪縛なのです。表向きは、明るく屈託なくフレンドリーな彼らですが、実際にはとてつもなく付き合い難い人々なのです、きっと。昨今の彼らの姿、ふるまいからもそう思えてしまうのでした。何度も出てくるチープな慈善レストラン、ひたすら安っぽい殺伐感が趣深いです。あの脂ぎって味気なく、野菜殆どなし、ひたすらハイカロリー充填の世界こそが、彼らの夢であり、現実でもあり、未来でもあり究極の彼岸でもあるわけです。この映画が醸し出す味そのものです。観る者は、このカチカチのベーコンをしみじみと噛みしめなければなりません。観終わった後、日本は夢のごとく多彩で美しく、豊饒な国だと思いました。

★★★☆☆ 地味

覚悟していましたが、猛烈に地味な映画ですwなかなか性格は変わらないし、生き方や考え方を変えるなど・・・。25歳過ぎたら無理なんです。そういうお話だと思う。静かで地味な映像を、まったり見るにはギリギリの尺だと思う。そろそろ限界・・と感じながらラストを迎えた。前半が複雑で意味が分からなかったので、再度見ました。何とか綺麗にまとまっているなっと、やや脱力系の映画。非常に評価が分かれる内容・・人には勧められないw

作品の詳細

作品名:ブロークン 過去に囚われた男
原作名:Manglehorn
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
脚本:ポール・ローガン
公開:アメリカ 2015年6月19日
上映時間:97分
制作国:アメリカ
製作費:400万ドル
興行収入:45万ドル
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