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全世界で2200万部のベストセラーを、『死霊のはらわた』で知られる鬼才サム・ライミ監督が映像化したサスペンス作品！

ストーリー：雪山で墜落したセスナを発見したハンク(ビル・パクストン)と兄のジェイコブ(ビリー・ボブ・ソーントン)、そして彼の悪友ルー(ブレント・ブリスコー)。そのセスナには現金400万ドルがあった。3人がその金を着服しようとしたときから、彼らの人生の歯車は狂い、殺人事件にまで発展していく・・・。

出演： ビル・パクストン、ブリジット・フォンダ、ビリー・ボブ・ソーントン、ブレント・ブリスコー、ゲイリー・コール、チェルシー・ロス、ジャック・ウォルシュ、ベッキー・アン・ベイカー、ボブ・デイヴィス、ピーター・サイヴァートセン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★　計画はシンプルだけど・・・

雪の降る季節にぴったりな映画。人は集団で、自分たちの利益になるような秘密を持つとこのようになってしまうのかな・・・としみじみ考えてしまいました。同じ状況に置かれると、「ノー」と言える自信がないことを思い知らされ、それが恐怖を増強させていきました。映画だから起こるハプニング、だけど、一度起こってしまうと自分にも沸き起こる可能性のある心理描写。この映画を見た時、感じた恐怖や、なんとも言えない悲しさは忘れられないものとなっています。題名はシンプルだけど、とっても深い内容でした。

★★★★★　損得で生きる今の人間を描いている

この映画の原作を読み、すごく引き込まれました。で、映画も、名作と言えると思います。決して後味よくないのですが、その墜落した飛行機を見つけなければ、その中にお金を見つけなければ、陥らなかった悩みと悲劇、です。その後味の悪さを、だけど目を離すことができない、まかり間違えば身につまされるような悲劇を切々と描いてくれるので、つらいんだけど、見続けてしまうのです。長く生きていると、結局大した人間は少ない、と思います。みんなお金を得て、楽をしたり贅沢をしたい、と単純に思いながら生きているのが人間です。そんな、安易な生き方が、時にはどんなとんでもない破目に陥るかを、これでもか状態に運悪く、描いてくれています。本当は、どんな時でも、拾ったお金は自分のものではない。雪に埋もれていても見つけた事故は届け出なくちゃ。そういう気持ちで生きないと、本当に幸せにはなれないのです。どんなに不運でも、自分で真面目に働いたお金で、信頼できる友達や家族と満足して生きなければ、幸せにはなれないのが、人間なのでしょう。外見だけではわかりませんが、自分は人が見ていようがいまいが、そういうバカ正直な人生で、自分に正直に真面目に幸せに生きようと思いました。

★★★★☆　大金が噴出させた不満

よりにもよって大晦日、大金を目にして、各々が今まで抑えてきた不満が徐々に確実に大きくなっていった３人。それなりに生活してきた彼らが、その金を完全に自分の物にできていないうちから、それなしでの生活を思い描けなくなってしまうほどの強い執着心に取り付かれる。生き方も考え方も異なる弟ハンクと兄ジェイコブ２人の心の変化が、全く逆向きだったことは悲劇。ハンクの場合には妻サラの存在は欲望にのめりこませた大きな要素。兄ジェイコブ（ビリー・ボブ・ソーントン）の弟ハンクへの愛と嫉妬の板ばさみに苦しむ演技が何といっても一番の見所。この題名を考えれば、彼らが大金を目にした段階で、すでにそこそこの予想の付くストーリーながら、坂を転がり落ちていくようなストーリー展開と、きめ細かな心理描写に惹かれて最後まで目を離せなかった。抑制の効かなくなった人間の恐ろしさ、これが今回サム・ライミが見せてくれた恐怖。

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