ニコラス・ケイジ主演の現実とフィクションが入り混じった奇想天外コメディ!
ストーリー:『マルコヴィッチの穴』で大成功した脚本家チャーリー(ニコラス・ケイジ)は新しい脚本に取り掛かるが、アイディアがまとまらない。一方、双子の弟ドナルド(ニコラス・ケイジ)が書いた脚本がハリウッドで大好評。あせったチャーリーはなぜか原作者スーザンを付け回すことに。そこで知ってしまった彼女の裏の顔とは! ?そして、果たして脚本は完成する のか・・・。
出演:ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ、ティルダ・スウィントン、クリス・クーパー、ブライアン・コックス、マギー・ギレンホール、カーラ・シーモア、ロン・リヴィングストン、ジム・ビーヴァー、ジュディ・グリア
★★★★★ 真似のできない「コロンブスの卵」。
悩める脚本家が、書けないことをネタにするなんて、映画の脚本として禁じ手とも言えるようなアイデアだけど、それが企画倒れにならず、ラストまで飽きずに楽しめる。しかも妙に爽やかな余韻まで味わったりして。『マルコビッチの穴』の撮影現場や原作者が登場するなど、フィクションとノンフィクションの境目にいるような、不思議な感覚。つかみどころのない、だけど無性に面白い映画業界などに対する「皮肉」が随所に効いており一筋縄では行かない作品を撮ろうという気概を感じる。次の作品がホントに待ち遠しい監督&脚本家コンビだ。普段はマッチョさが鼻につくニコラス・ケイジがトホホな兄と強気な弟の二役をうまく演じ分け、メリル・ストリープも崩れ落ちていくキャリアウーマンを好演。しかし原作者はあれだけ脚色されて、よく了解したもんだ。
★★★★★ 何だかよくわからないが、とにかく凄い映画
脚本家の苦悩を描いた映画、と一言で表せばそれで終わりだけど、それだけじゃない、複雑怪奇な映画。ニコラス・ケイジはじめ、キャラクターはみんなどこか「ねじれている」。途中から物語のテンションも変わり始めて、ラストなんて想像も出来なかった。でも、途中で見るのをやめることもできない、不思議な魅力を放つ映画。『マルコヴィッチの穴』はその奇想天外なアイディアで楽しませてもらいましたが、こちらは一言では言い表せないけど、とにかく凄い映画をみた、という感想だけは得られた。
★★★★☆ 意外な展開
きっとこういうオチだろうな・・・と想像していたのと全く違いました。私はきっとハリウッド的展開だと思っていたので、いい意味で裏切られたようにも思います。時間をばらばらにして、組み立てていくと、途中でこんがらかってしまいますが、主人公の頭の中の時間の流れをたどった作品、よく構成されていました。脚本家の苦労もさりながら、彼のスランプを自分のスランプと重ねてしまって、感情移入しながら見てました。
★★☆☆☆ カクテルで言うとカルアミルク?
原作と現実と現実の中の映画、まったく別々の話がいつの間にか一つに結びつく、奇妙な作品。カクテルで言うとカルアミルク?見終わった後に妙な余韻が残る感じとかそれっぽい。残念ながら、私はあまりハマれなかったんだけど、同じ監督が手がけた『マルコヴィッチの穴』も観てみたいなあと思った。好きじゃないけど気になってしまうこの感じ。むずむずします。
作品の詳細
作品名:アダプテーション |
原作名:Adaptation. |
監督:スパイク・ジョーンズ |
脚本:チャーリー・カウフマン |
公開:アメリカ 2002年12月6日、日本 2003年8月23日 |
上映時間:114分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1900万ドル |
興行収入:3200万ドル |
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