スリラー

イン・ザ・カット

女性の性を赤裸々に描く、衝撃の官能サスペンス

ラブコメの女王と言われるメグ・ライアンが、イメージをガラリと変えて、心を閉ざしたヒロインの性が開放されていく様を熱演する。

ストーリー:舞台はニューヨーク。大学で文学を教える講師フラニー(メグ・ライアン)は、詩や言葉を集めることに情熱を傾ける30代の独身女性。腹違いの妹を除いては他人に心を許さず、周囲と一定の距離を保つことで傷つかずに生きる術を身につけている。だが、ある殺人事件に巻き込まれ、担当の刑事と出会ったことから、硬い殻の下に隠してきた激しい内面が、徐々に露わになっていく・・・。心乱されるピアノの旋律、匂うほどの親密な空気感、そして暗示的な詩の数々・・・。現代のお伽噺とでもいうべき本作は、圧倒的な芸術性に彩られるなか、愛の本質と限界を問いかける。

出演:メグ・ライアン、マーク・ラファロ、ジェニファー・ジェイソン・リー、ケヴィン・ベーコン、ニック・ダミチ、シャーリーフ・パグ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ セクシーなサスペンス

メグ・ライアンが脱いだと話題になった作品。実際にはあまりヒットしなかった作品であるが、なぜヒットしなかったのだろう?と不思議に思わせられた。ヌード云々はどうでもよく、猟奇事件(かなりショッキングな映像あり)の犯人が誰なのか、最後まで明かされないところが、スリリングで、意外な展開と感じた。マーク・ラファロはどんな役柄にもなりきれる素晴らしい役者だが、特にこの作品では、これまでになかったタイプの役柄を見事に演じていて素晴らしかった。

★★★★★ さよなら、ロマンスの女神様

メグライアンが脱いだと、スケベ心で見た私。見終わった後の感想は、ロマンスの女神様も歳には 勝てなんだかという、哀愁でした。作品が汚れているのか、彼女がやつれたのか。彼女が今まで演じてきた輝く女性の人生というテーマは
感じられず、ただただ、むなしさが残りました。一言でいうなら、「くすむ」という感じ。メグに心境の変化があったことは、彼女のインタビューからも知っていました。40才を過ぎて少女の恋を演じるのは限界があると。彼女なりに悩み、何か新しい生き方を、演じる世界を探そうとしているとは思います。最近彼女を見なくなったと思うのは、私だけでしょうか。彼女のすばらしさは、やはり輝く女性の愛がその表情一つで伝わることだと思います。もう一度その輝きに挑戦してほしいと思います。

★★★★★ サスペンスと表裏一体のエロティシズム

「清純派」「ラブコメの女王」として観る者を一気に独自の世界観に引き込む術を持った女優、メグ・ライアンが、平穏な日常とは表裏一体の「非日常」に憑かれた女性の生への欲求と性の開放を体当たりで演じている本作は、彼女の肢体を眺めるだけではあまりに勿体ないほど精緻なカメラワークと脚本が冴える逸品といえる。『ピアノ・レッスン』で抑圧された感情の開放という表現方法を見事に手に入れたジェーン・カンピオン、本当は彼女が念頭に置いて脚本を書いていたのにその役を結果としてメグに奪われつつも本作の思い入れから製作に名を連ねたニコール・キッドマン、ラブ・コメの背後に隠された女の情欲と恐怖を見事に開放したメグ・ライアン...そんな3人のSpecialな女性が見事にコラボレートした本作は、女性だけでなく観る男性にも必ず深い澱を残すはずである。タイトルが意味するところの「安全な隠れ場所」(語源は「割れ目」)は、本当にいつもそこにあるのだろうか...

★★★★☆ 女性心理を描いているのかな?

正直、男性が見た場合あんまり面白くないのではないだろうか。メグ・ライアンのイメチェンという話題性だけで見ると、こんなものかという気もするし、主要制作人がほとんど女性ということあり、複雑な女性の深層心理を描いた作品だと思います。がさつな私には正直、はあ、そうですか、と言う反応くらいですね(笑)。女性に無粋と怒られそうですね(笑)。物語は猟奇連続殺人の起こっている殺伐とした舞台NYに、メグ・ライアン扮するフラニーの複雑な恋愛感情を絡めながら、怪しげな刑事との関係が進むことを描き、ドラマとしてはまあまあの出来なのですが、いまいちテーマ性が良く理解できませんでした。たまに入る彼女の両親の出逢いのモノローグも良く意味がわかりませんでした。これって私が男性だからなんでしょうか?事件自体も猟奇殺人の必要性と最後に解る犯人に、説得力がやや欠けている感がします。心理表現とフラニーと刑事の危険な関係が良く出来ていたと感じたので、テーマ性を絞ったほうが良かったような気がします。あれもこれもと詰め込みすぎと感じました。もう少しシンプルにしても良かったのではと思います。確かにメグ・ライアンは思いきったイメチェンをしましたが、どうしてもいままでのイメージが強烈過ぎて、やや無理して演じてる感があり、ちょっと違和感を感じました。対するジェニファー・ジェイソン・リーが十八番の役(この人は本当にこんな役が似合うし、演じ方が巧い)柄でイメージぴったりなのにたいし対照的でした。見た目がコケティッシュな彼女だけにやはりラブコメが一番似合うと再認識した、ある意味とても貴重一本です。PS.ケヴィン・ベーコンさんはいつもどおりでした。こんな役しか演じない彼を見てるとなんか可愛そうになってきます。本人の趣味なのでしょうか。

★★★★☆ 私の場合は・・・

彼女のヌードでもなく、殺人事件のことでもなく、ただただ彼女の内の中にある心の叫びを同じ女性として見ていました。本当に信頼できる人に心を開くことの難しさって、成人になって年齢を重ねていけばいく程身にしみていくような気がします。彼女のその心の葛藤を辿っていくことが、この映画の真の見所なのではないかと思いました。そういう意味では成人女性にぜひ見ていただきたいです。

★★★☆☆ 熟女のメグも悪くないですよ。。。

サスペンスの形をかりたメグ・ライアンの女性の愛と性のサスペンスといった感じです。メグ・ライアンの個性からいって官能までにはいかないけど、逆に私はいいです。メグ・ライアンのラブコメディは殆ど見たことないので、イメージチェンジは世間では評判悪かったけど、私は違和感は特に感じないかも。寂しげな、スレンダーなキャリアウーマン、ニューヨークの気だるく寂しい雰囲気。殺人事件に、刑事との情事。フェイ・ダナウェイやジェーン・フォンダの『コールガール』や『アイズ』といった定番のドラマでしょう。メグが明け方赤いドレスを着て花の咲く庭を歩くシーンや、目尻のシワ、大きな胸が印象的です。

作品の詳細

作品名:イン・ザ・カット
原作名:In the Cut
監督:ジェーン・カンピオン
脚本:ジェーン・カンピオン、スザンナ・ムーア
公開:アメリカ 2003年10月22日、日本 2004年5月8日
上映時間:119分
制作国:アメリカ
製作費:1200万ドル
興行収入:2300万ドル
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