スリラー

スキャナー・ダークリー

フィリップ・K・ディックのベストセラー小説を特殊な技法で映像化した近未来サスペンスアニメ

ストーリー:近未来のアメリカ。政府が腐敗した社会には、「物質D」と呼ばれる右脳と左脳を分裂させてしまう恐ろしいドラッグが蔓延。人民の権利はことごとく踏みにじられていた。覆面麻薬捜査官のフレッド(キアヌ・リーブス)は、「物質D」の供給源を探るため、自らジャンキーとなりドラッグの世界へと深く潜入していくが、やがて捜査官の立場で、ジャンキーとしての自分を監視する事態に陥る。そして、彼の中で捜査官とジャンキーという2つの人格が分裂し始め、徐々に、しかし確実に崩壊していくのだった・・・。

出演:キアヌ・リーブス、ロバート・ダウニー・Jr、ウディ・ハレルソン、ウィノナ・ライダー、ロリー・コクレーン、ショーン・アレン、ダメオン・クラーク、マルコ・ペレラ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ ディックの映画

数あるディック原作の映画の中で、おそらく一番原作に忠実な作品です。特に、エンドロールの直前に流れるAuthor’s Noteが、原作と同じく心に響く、60〜70年代アメリカの闇を描いた、おろかで悲しい物語です。

★★★★★ キアヌの私生活の感じとキャラクターと合っていた

キアヌが好きでみましたが、キアヌの私生活の小汚い感じが今回のキャラクターと妙に合っていた。実写映像にデジタルペイント技術をかぶせたロトスコープ手法の映像なのでアニメでも実写でもない不思議な映像でした。GTAみたいな洋ゲーっぽい?フィリップ・K・ディック原作の作品なので、原作を読んでから見ることをおすすめします。原作を知っているとよく映像化できたなあと関心してしまいます。

★★★★☆ アニメならではの非現実

原作は読んでないけど面白かったです。事件がありそうでなさそうでやっぱりない。でもだんだん自分が分からなくなってゆく・・・ぬるま湯が少しずつ冷めてゆくような怖さと言ったらいいのか。ラストで初めて事件の全貌というか壮大な
世界観が暴露されるけど、むしろ中盤の変人たちが意味不明の騒ぎを起こす、妙に弛緩した不気味さ・・・コレを楽しめるかどうかで評価が分かれると思う。たぶん『ブレードランナー』や『トータルリコール』を期待していると間違いなく裏切られる。普通に撮ったら退屈感が半端なかったかもしれないですが、ヌルヌル動くアニメにすることで非現実感が全編に漂い、なんともいえない味になりました(途中で少し酔ったけど)。SF的なギミックはほとんどありませんが、逆に現実の機器を使っているのでチープ感はなかったです。キアヌ・リーブスやロバート・ダウニー・jrの怪演でラストが
オマケに思えるほど。キアヌはこういう役をやらせるとうまいなあ。

★★★☆☆  個人的には★3.3個です。

原作者のフィリップ・K・ディックの短篇小説は好きです。ただし、長編小説はどちらかと言うと嫌いです。本作の原作長編小説も嫌いです。でも、映画はまあまあ楽しめました。色んな人相を出すボディ・スーツの映像も楽しめましたし、原作で読むとダルい部分をテンポ良く描いていたと思います。原作と違いコメディ・タッチのような感じもしましたが、楽しめました。監督がリチャード・リンクレイターだったおかげもあるかもしれません。

作品の詳細

作品名:スキャナー・ダークリー
原作名:A Scanner Darkly
監督:リチャード・リンクレイター
脚本:リチャード・リンクレイター
原作:フィリップ・K・ディック『暗闇のスキャナー』
公開:アメリカ2006年7月7日、日本 2006年12月9日
上映時間:100分
制作国:アメリカ
製作費:850万ドル
興行収入:760万ドル
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