ドキュメンタリー

リチャードを探して

超一流スターの豪華競演で贈る大胆かつ斬新なシェイクスピア劇!

ストーリー:オスカー俳優、アル・パチーノが、長年愛し続けるシェイクスピアの「リチャード3世」を題材に、監督、製作、主演の3役を見事にこなし、驚くべき多才ぶりを発揮した、彼の代表作と呼ぶべき作品。「オリジナル戯曲をただ忠実に映画化するのではなく、ひとりでも多くの人間に作品のおもしろさを理解して欲しいということだけをひたすら考えた」というだけあって、今までどんな作品でも見せたことのなかった等身大のアル・パチーノの姿が映し出される。劇中には、俳優たちが戯曲に取り組み、討論する舞台裏や、街頭でのインタビューなどを挿入し、多角的なアングルからシェイクスピア劇にアプローチしていく。本作におけるパチーノの熱意が伝わり、ノー・ギャラにもかかわらず、超一流スターたちの夢の共演を実現させた必見の一作。

出演:アル・パチーノ、アレック・ボールドウィン、ウィノナ・ライダー、エイダン・クイン、ケヴィン・スペイシー、エステル・パーソンズ、ペネロープ・アレン、ハリス・ユーリン、マディソン・アーノルド、ケヴィン・コンウェイ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ シェイクスピア世界を大変わかりやすく教えてくれます。

実のところ、わかりづらくて退屈するんじゃないかと思っていましたが、あっという間の2時間弱でした。これは素晴らしいドキュメンタリー映画でした。発想がすばらしいと思います。純粋な舞台劇を映画のカットで撮っただけでは、私のような文学に疎い人間はおそらく途中で堅苦しくて退場したでしょう。物語の要点を抑え、難しい言葉も的確に説明してくれるし(弱強五歩格とか)、学者さんの視点も丁寧にいれてくれる。見せ方が素晴らしいので次にどうなるにか気になってワクワクしました。街頭インタビューを盛り込んで、メイキング映像を本編に巧みに織り交ぜています。この構成力の見事さ。きちんと衣装を着てセリフを言っている本番と読み合わせの映像を交互に挟んで飽きさせません。リチャード三世どころか、シェイクスピアの作品のことを全然知らない人にも、わかりやすくとっつきやすく作られたものです。「リチャード三世」があの有名な「ハムレット」よりも多く上演されている作品とは知りませんでした。それにしても、リチャード3世ってものすごく人間臭い人だと思いました。中盤までの人物像では、策略家で明らかに悪魔そのものでとんでもない人殺しの、ひどいコンプレックスにとらわれたギャングみたいな人だと思っていましたが、最後の最後で、人間としての本来の姿なんというか、良心を取り戻すところがリアルでした。人間の良心を取り戻したからこそ彼は精神分裂症になり、今まで自分が殺した人に呪われる悪夢を見ただけで本気で苦しんでしまったんだから。あれだけ罪を犯して、次期王子(まだ子供)まで殺して、人を騙してきたのに後悔するんだから、実のところ本当の悪党なんていないんじゃないかなと思いました。ま、後悔しても遅すぎたんですけどね。彼の生き様を通して人間の世がいかに儚いものか、虚無に満ちたものかを教えてくれました。アルパチーノはやっぱりすごい迫力ありました。私の好きな演説シーンもちゃんとあり嬉しかったです。アメリカ人ですが、イギリスの名作に挑戦しているのも野心的だし意外で面白いです。根っからの役者ぶりで芸へのあくなき挑戦心、情熱がひしひしと伝わってくる映画でした。

★★★★☆ そういう話だったのか

ケヴィン・スペイシーのファンです。スペイシーがロンドンでリチャードIIIの舞台をしていて、どういう話か知りたかったのもあって、あと、スペイシーが出演しているので見ました。ドキュメンタリーというので少し敬遠していたのですが、意外と面白かったです。とくに、スペイシーの素顔が見れるのがうれしい。電話してるところとか、パチーノと役について話し合ってるところとか、思ったよりも映ってました。ここでもスペイシーは一癖ある役柄(バッキンガム公)だったんですねえ。ああスペイシー。このドキュメンタリーを見て、役者って、真剣だな、でもとても楽しそうと思いました。こういう製作過程を見ることってまずないから、新鮮でした。

作品の詳細

作品名:リチャードを探して
原作名:Looking for Richard
監督:アル・パチーノ
脚本:フレデリック・キンボール
公開:アメリカ 1996年10月11日、日本 1996年12月21日
上映時間:112分
制作国:アメリカ
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