女優のサラ・ポーリーが、母親の生き方と自らの出自における隠された真実を探っていく様子を描いたドキュメンタリー
ストーリー:サラが11歳の時、まだ若くして亡くなった母ダイアン(レベッカ・ジェンキンス)。5人兄妹の末っ子であるサラは、「サラだけがパパに似ていない」という家族の間のお決まりのジョークにわずかな不安を覚え、本当の父親は別にいるのかもしれないと、母ダイアンの人生を探り出す。やがて母を知る人たちの口から、サラの知らなかったダイアンの秘密の恋が明らかにされるが・・・。
出演:レベッカ・ジェンキンス、マイケル・ポーリー、ハリー・ガルキ、スージー・バカン、ジョン・バカン、マーク・ポーリー、ジョアンナ・ポーリー、サラ・ポーリー
★★★★★ 真実は複数ある、のか?
監督自身の出生の秘密を探るドキュメンタリー。と銘打ってはいるけど、途中で「え?え??」っていう展開になっていって、終盤ではもう一つのテーマが浮き彫りになり、物語論と人生論が交差し、最後は「藪の中」になるのかと思いきや、まだ先がある。重層的で考え抜かれた「映画」。すごい。予約した。
★★★★☆ 大好きなサラ・ポーリーの監督作品
DVD化されて良かったです。サラ・ポーリーのファンなので、彼女の作品は是非観たいと思ってました。1つの秘密を軸にした半ドキュメンタリーです。その秘密は、決して軽いものではないけれど、それに関わった、これからも関わり続ける人たちのそれぞれの思いが語られます。淡々と、飄々としているようでいて、作品を通してそれぞれへの愛情が伝わって来ました。
★★★★☆ この監督恐るべし!!
俳優であり監督であるサラポーリーの自伝的ドキュメンタリー作品。自身が子供のころから髪色が兄弟と比べて違っていたり等で「もしかしたらこの家族の子供ではない」という疑問を今解き明かす内容で、自分の家族や近い人にカメラを向けて、インタビュー映像を積み重ねつつ、そして役者を使って撮影した昔の8ミリ風映像を挟みながら真実を明らかにしていく。本作は「客観的に見えても、語り手の主観が記憶や解釈を左右する」という、ドキュメンタリーの本質的な問題も提示しています。サラの兄弟、親などに対して黒澤明の「羅生門」的なカメラの向け方をして、ラストにジェフという男の一言を持っていくことで本来は家族のあるひとりが客観的に見ると悪いのだが、最終的にはソフトな語り口で終わらせる。自虐的な内容を題材に挑戦し、なおかつ誰も悪人にしない。この監督恐るべし!!オススメです。
作品の詳細
作品名:物語る私たち |
原作名:Stories We Tell |
監督:サラ・ポーリー |
脚本:サラ・ポーリー |
公開:カナダ 2012年10月12日、日本 2008年5月31日 |
上映時間:109分 |
制作国:アメリカ |
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