新しい生活、新しい出会い、新しい”私”・・・。10日間の休日はいま、永遠になる・・・。
ストーリー:サンフランシスコで作家として活躍するフランシス(ダイアン・レイン)は、離婚によって幸せな家庭と住み慣れた家を失った。孤独に打ちひしがれる彼女を励まそうと、親友のパティが10日間のトスカーナ旅行をプレゼントする。気乗りしないままトスカーナへやってきたフランシスを待っていたのは、イタリアの輝く太陽と、【運命の出会い】・・・それは丘の上の町で見つけた“ブラマソーレ(太陽に焦がれる者)”という名を持つ荒れ果てた売り家だった。その家に強く惹かれ、衝動買いをしてしまったフランシスは、家屋の修復にのめり込むうちに、トスカーナの住人としてこの土地に溶け込んでいく。ユニークで愛すべき隣人たち、絵のように美しい風景、心まで満腹にするスロー・フード・・・そんなイタリア的ライフ・スタイルは、次第にフランシスの心を癒していくのだった。そして、女性として再び輝き始めたフランシスは、この“ブラマソーレ”で、新しい愛、本物の家族に恵まれることを望みながら、自分らしい“幸せ”に向かって歩き出す・・・。
出演:ダイアン・レイン、ケイト・ウォルシュ、サンドラ・オー、リンゼイ・ダンカン、ラウル・ボヴァ、ヴィンセント・リオッタ、マリオ・モニチェリ、デヴィッド・サトクリフ、ロベルト・ノービレ、クラウディア・ジェリーニ
★★★★★ 一つの作品としてとても綺麗です
内容としては離婚で絶望に堕ちた主人公が新しい場所トスカーナで家を買い、そこで色々経験してハッピーエンド、と悪く言ってしまえば物語としてはありきたりなものです。ですが、その「ありきたり」を映画としてとても美しくまとめ上げていると感じました。ありきたり、というものはストーリーとして作り上げるのはありきたり故にとても難しいものだと思います。それが、絵、音楽、セリフと映画で出来ることを使って綺麗に作られています。美しいのに主張しない風景、一見場違いじゃないかと思うけども少し考えるとそういうことかもと思わせる音楽、暗い場面で暗く見せない冗談や、ハッとさせられるセリフ。それらが結び合って一つの映画の作品として完成されていて、それをとても綺麗だと感じました。まるでものを創る手本を見せられたようです。派手なアクションがあるわけでもないですし、涙をボロボロ流すような大きな感動もありません。それでも何度か見て、描かれたものを考えたい、そんな映画だと思いました。子供から大人まですべてが楽しめるものだとは思いませんが、見て考えていくと面白い素晴らしい作品だと思います。
★★★★☆ 自然美。
まず映像が美しい。この映画を都市部に住んでいる人が見れば、このコンクリートまみれの現実を一時でも逃れ、トスカーナのように自然に恵まれた土地で人生を洗濯したくなるのでは? それほど美しい。そして人が美しい。我々の住む殺伐とした現実では、頭が悪いとか変人とかの一言で片付けられてしまうであろう人達が、とてもやさしくて温かい。悪意のない彼らの心はとても美しい。希望と幸せを感じることができる。列車の走る予定もないのにその希望を捨てず先に線路を作った人達の話が映画の中で語られる。主人公のフランシスも、誰も一緒に住む人がいないのに先に大きな家を買ってしまう。幸せを求め続けるフランシス。だが、なかなか幸せを掴めない。だけど、自分でも気づかないうちに幸せに近づいていた。お金や恋人だけが幸せじゃないし、一度不幸になったからといって、それが幸福に結びつかないとも限らない。人間万事塞翁が馬。
作品の詳細
作品名:トスカーナの休日 |
原作名:Under the Tuscan Sun |
監督:オードリー・ウェルズ |
脚本:オードリー・ウェルズ |
公開:アメリカ 2003年9月26日、日本 2004年6月12日 |
上映時間:113分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1800万ドル |
興行収入:5800万ドル |
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