コーエン兄弟が製作総指揮を務め、ブラックユーモア満載で、ちょっぴりほろ苦いクリスマスムービー
ストーリー:デパートで子どもたちの願いを聞くクリスマスの客寄せサンタクロースを演じながら、その裏で店の金庫を狙っていた泥棒のウィリー(ビリー・ボブ・ソーントン)。だが、自堕落な性格の彼は、ろくに子どもたちの相手もせず、サンタの恰好のまま酒や女に溺れてしまう。泥棒仲間のマーカス(トニー・コックス)もあきれ果てていると、ある日、ウィリーの前にサンタに憧れる1人の少年が現れる。宿なしのウィリーは、その少年の純朴さに付け込んで彼の家に転がり込むのだが・・・。
出演:ビリー・ボブ・ソーントン、トニー・コックス、ブレット・ケリー、ローレン・グレアム、ジョン・リッター、バーニー・マック、ローレン・トム、イーサン・フィリップス、クロリス・リーチマン、オクタヴィア・スペンサー
★★★★★ クソッたれ人生に愛を!
ビリー・ボブ・ソーントン。大好きなんです。上手いです。駄目男を演じさせたら右に出るものはないビリー・ボブが、サンタ役。もう、大体それだけで、どういう展開か分かってしまいます。酒と女が大好きで、正体は金庫破りというダメサンタが、一人の少年を通じて変わっていく・・・なんて、正直うんざりするくらい語り尽くされ、お決まりのお涙頂戴クリスマス映画だと決め付けてしまう前に、一度ご鑑賞あれ。痛快なまでにブラックな笑いの連続。お決まりクリスマス映画の、ちょっとした悪人は映画が終わる頃は180度性格が変わっているものですが、このサンタが変わったのは、多分30度くらいかな。でも、やっぱり、ちょっと変わった訳で・・・。決して、子供には見せないで下さい印全開です。なにしろ、コーエン兄弟が関わってるわけですから、つまらないわけがない。「クソッタレ人生に愛を。」という宣伝コピーだけで、疼きます。
★★★★☆ ヒトの心は・・・
大人向けの映画です。子供が出ているからってほんわかした映画だと思ってはいけません。ブラックユーモアたっぷり!さらには性描写もこれまたたっぷり!ビリー・ボブ・ソーントンが演じるサンタははっきり言って狂ってます!笑 このクソサンタはアル中、女好き、だらしない、子供嫌い・・子供の純粋な夢を壊しますね。しかし、ヒトの心は持っているのかもしれない・・・。いや、持っています。ビリー・ボブ・ソーントンの魅力満開の映画です。最低なんだけど、どこか憎めない。大人が楽しむ映画です。親子一緒に観ると子供は泣き出してしまうと思うので、一人でクスクス笑いながら観るか、友達と楽しく見るのがベストです。他の映画みたいに悪い奴が急に改心する映画ではないんですけどね。でもそこが現実味があって面白い。やっぱ改心するには努力が必要です。
作品の詳細
作品名:バッドサンタ |
原作名:Bad Santa |
監督:テリー・ツワイゴフ |
脚本:グレン・フィカーラ |
公開:アメリカ 2003年11月26日、日本 2004年12月4日 |
上映時間:91分 |
制作国:アメリカ |
製作費:2300万ドル |
興行収入:7600万ドル |
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