ポスト・ヒッチコックの異名をもつデ・パルマ監督が『キャリー』に続き、超能力をテーマに放つショッキング・スリラー
ストーリー:アフリカのカサブランカ。もと諜報員ピーター(カーク・ダグラス)の息子ロビンが誘拐された。彼の持つテレキネシス能力に目をつけたスパイ組織の仕業だった。一方、シカゴに住む少女ジリアン(エイミー・アーヴィング)は未来透視とテレキネシスの兆候が現れ、精神分析医のもとに送られる。全く関係無い二つの土地で起こった異常な事件が、やがて目に見えない糸で結ばれて、かつてない恐怖とサスペンスの世界が展開する。追い詰められた二人の若い超能力はすさまじい力をたくわえ、男は念力で爆発を起こし、少女は人の身体から血を流させてしまう・・・。
出演:カーク・ダグラス、ジョン・カサヴェテス、キャリー・スノッドグレス、チャールズ・ダーニング、ウィリアム・フィンレイ、エイミー・アーヴィング、フィオナ・ルイス、アンドリュー・スティーヴンス、キャロル・ロッセン、ダリル・ハンナ
★★★★☆ 今となっては懐かしい!
ブライアン・デ・パルマの超能力もの。意外と知名度に欠けるが、それなりのキャスティング。B級なりの味はあったと思う。
★★★★☆ 超能力ものの掘り出し作だがじつはカルトな人気映画
たぶん、デパルマの映画の中では、この作品はもっとも駄作の部類に入るのだろうが、それでも、十分面白い。超能力者のスーパーな能力を描くヒーロー物の系列にたいして、その苦悩を描くというパタンは、Sキングなども得意とするところではあるが、この映画はその映像化に成功している例の一つではあろう。しかし、もちろん同じ監督の「キャリー」やクローネンバーグの「スキャナーズ」に比べれば、今一歩の感はぬぐいきれないのは事実である。これは基本的には脚本が雑なことに起因していると思われる。もう少し練って構成すれば、かなりいい映画に仕上がったと思う。エイミーアービングもいまはすっかりおばさん役の女優になってしまったが、とても美しい。すこしやりすぎ(とくにカメラがしつこい)とは思うが、最後のシーンも強烈である。
作品の詳細
作品名:フューリー |
原作名:The Fury |
監督:ブライアン・デ・パルマ |
脚本:ジョン・ファリス |
公開:アメリカ 1978年3月10日、日本 1978年9月2日 |
上映時間:119分 |
制作国:アメリカ |
製作費:750万ドル |
興行収入:2400万ドル |
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