コメディー

スターリンの葬送狂騒曲

絶対的な箝口令により、現在まで決して明かされることのなかった禁断!?の≪真実≫が今、明かされる・・・

ストーリー:1953年、ソ連の最高権力者スターリンが死亡。“粛清”という名の大量虐殺による恐怖で全てを支配してきた独裁者だ。今こそ彼の後釜につくチャンスだと色めき立つ側近たちの、互いを出し抜く卑劣な駆け引きが始まり、権力バトル開始のゴングが鳴った!表向きは厳粛な国葬の準備を進めながら、スターリンの腹心だったマレンコフ(ジェフリー・タンバー)、中央委員会第一書記のフルシチョフ(スティーヴ・ブシェミ)、秘密警察を牛耳るベリヤが3大トップとなり、各大臣、ソビエト軍の最高司令官ジューコフ(ジェイソン・アイザックス)までもが参戦し、嘘と裏切り、仕掛け合う罠・・・勢力地図は1秒ごとに目まぐるしく塗り替えられ、国を担うはずの男たちの“なんでもあり&やったもん勝ち”のゲスな本性が暴かれていく・・・。

出演:スティーヴ・ブシェミ、サイモン・ラッセル・ビール、パディ・コンシダイン、ルパート・フレンド、ジェイソン・アイザックス、マイケル・ペイリン、アンドレア・ライズボロー、ジェフリー・タンバー、オルガ・キュリレンコ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 歴史の闇を面白おかしく

スターリンの死後、上手く立ち回ろうとしたベリヤが処刑されるまでの話。結局、椅子取りゲームであり、負けたものは死ぬのが定めであった。あれだけ人を殺しておいて、殺されなかったレーニンやスターリンは幸運だったのかも知れない。ジューコフは軍人としては珍しく出世したが、ベルリン占領の際に略奪、強姦をやらせた人物である。ソ連時代のダークサイドを知る人達にはかなり楽しめる作品。しかし多かれ少なかれ現在も政治の本質は変わっていないのだろうと思う。政治をするのはその権利を勝ち取った人々であり、彼らが優れていたり良い人だからそのポジションに就いたわけではない。ある程度の予備知識が必要な作品だが、アネクドートが一本の映画になったような痛快さが有る。

★★★★★ メインどころに若者がいないのにコミカル

コメディー映画なんだけど、滑稽な権力争い・恐怖政治のリアルを描写してる。とにかく、人の死をなんとも思っていない。徹底的にブラック・ユーモア。コミカルで、まったく重々しくもなく、むしろクスリと笑えるとこもある。でも、見ているうちに、だんだんだんだん、その世界の重苦しさが伝わってくる。しかも、ちょっとネットで検索すれば、映画で描かれているストーリー展開、特に誰が死んだとか、逮捕されたとか、釈放されたとかは、だいたい事実という恐ろしさ。権力者の考えそうなこと、その一番根っこにあるようなところを、目一杯コミカルに、シニカルに、滑稽に、徹底的に茶化して茶化して描ききってる。そして最後の最後にシリアスなその本質を除かせるオチ。落語的なオチの付け方だけれども、クスッと笑えるものではなくて、ゾッとするようなオチをつけて終わる。いつの間にか映画の世界に引き込まれていて完成度も高い。

★★★★☆ ブラックジョークの様な史実的映画

独裁者に媚び権力にすり寄って生き延び次の独裁者になろうとする腹心たち。発作に襲われ気絶するスターリンを本気で助けようとする部下はいない。考えることは誰が次の独裁者になり、誰が粛清されるのか?ドタバタのように思える悲喜劇の繰り返し。ロシアのアネクドートをそのまま映像にした様に悲劇を笑いに変える。ソ連に限らず会社の中でも他の政府や官僚でも恐らく似たようなことが起きているのだろうと思うと自虐的な笑いも増してくる。

作品の詳細

作品名:スターリンの葬送狂騒曲
原作名:The Death of Stalin
監督:アーマンド・イアヌッチ
脚本:アーマンド・イアヌッチ
公開:イギリス 2017年10月20日、日本 2018年8月3日
上映時間:107分
制作国:イギリス、フランス
製作費:1300万ドル
興行収入:2000万ドル
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