ドラマ

誰のせいでもない

ある事故に関わった人物たちの12年間を描いた、ヒューマン・サスペンス

ストーリー:真っ白な雪に包まれたカナダ、モントリオール郊外。作家のトマス(ジェームズ・フランコ)は恋人サラ(レイチェル・マクアダムス)との関係がうまくいかず、執筆もスランプに陥っていた。そんなある日、雪深い道を帰宅途中のトマスの車が、飛び出してきた幼い少年を避けきれずに轢いてしまう。避けられなかった事故は、誰のせいでもない。だがそこから12年、トマスとサラ、トマスの新しい恋人アン(マリ=ジョゼ・クローズ)、そして少年の母ケイト(シャルロット・ゲンズブール)、4人の感情は激しく揺れ続け、運命は大きく変わってゆく・・・。

出演:ジェームズ・フランコ、レイチェル・マクアダムス、シャルロット・ゲンズブール、マリ=ジョゼ・クローズ、パトリック・ボーショー、ピーター・ストーメア、ロバート・ネイラー、ジュリア・サラ・ストーン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★☆ 誰にでも起こり得る出来事

映画の始まりから終わりまで、テレンス・マリックのような美しい映像と音楽です。夜の電気のつけてない部屋、夜明けなどの場面が多く、なんだかホッと落ち着きます。私は子どものころに住んでいた家を訪れたような懐かしい気持ちが湧きました。物語はまさに「誰のせいでもない」事故を経験した加害者の男と、被害者の家族について。原題Every thing will be fineにあるようにみんなが年月をかけてそれを乗り越えていく…というかその記憶と共に生きてく様子が描かれています。静かな映画ですが、退屈はまったくしませんでした。往年のヴェンダースに比べたら、詩的要素がそぎ落とされ、よりスマートになっていると思います。

★★★★★ 結末に感動

ヴィム・ヴェンダースの作品なのに眠くならなかったw。要所要所に事件性が散りばめられていたからでしょう。それとシャルロット・ゲンズブール演じるケイトの息子クリストファーが、後半に不穏な存在として描かれている事もあります。いつか復讐に来るのではないかと言ったスリルが惹きつけます。相変わらずのゆったりと時間が流れる感じの描写も、映画を味わう事の喜びに浸らせてくれました。特に風景描写が美しかったですね。

作品の詳細

作品名:誰のせいでもない
原作名:Every Thing Will Be Fine
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ビョルン・オラフ・ヨハンセン
公開:ドイツ 2015年4月2日、日本 2016年11月12日
上映時間:118分
制作国:カナダ、ドイツ、スウェーデン、ノルウェー、フランス
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