ドラマ

夜に生きる

金・女・権力、俺はすべてを手に入れる

アカデミー賞(R)監督ベン・アフレックが贈る、傑作クライム・エンターテイメント​

ストーリー:舞台は禁酒法時代のボストン。野心と度胸さえあれば権力と金を手に入れられる狂騒の時代に厳格な家庭に育ったジョー(ベン・アフレック)は、警官幹部である父に反発し、やがてギャングの世界に入りこんでいく。ある日、ジョーは強盗に入った賭博場でエマ(シエナ・ミラー)と出逢い恋仲となるが、彼女は対立組織のボスの娼婦だった・・・。それは裏社会においては絶対に越えてはいけない一線であり、ジョーの運命は大きく狂っていくのだった・・・。

出演:ベン・アフレック、エル・ファニング、クリス・クーパー、シエナ・ミラー、ゾーイ・サルダナ、レモ・ジローネ、ブレンダン・グリーソン、ロバート・グレニスター、クリス・メッシーナ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ ベン・アフレックだからこその映画

なかなか禁酒法時代の映画って数少ないですよね。私が知らないだけかもしれませんが。ベン・アフレックがいい味出してました。派手なアクションシーンや銃撃戦はありませんが、丁寧に一つ一つのシーンが流れていくため中だるみが起きません。ふとしたときにまた観たくなる、そんな映画です。

★★★★★ ベン・アフレックは燻し銀の魅力を放つ良い役者になった。

期待しないで観たが、これが大当たり。時代背景は禁酒法下のアメリカ・トゥウェンティ、治安は腐敗し、悪徳が蔓延っている。なんと言っても台詞の応酬がハードボイルドの極み、痺れてしまう。登場人物も惚れ惚れするほどに存在感がある。VFXやCGの多用とは思うが時代の再現の素晴らしさ、更にはクラシックカーが数多登場して、おまけに惜しげも無くクラッシュ!銃撃戦のリアリティは言うに及ばず。大人の映画の醍醐味がここにある。ただ、還暦を過ぎた爺には善悪入り乱れた組織の相関がすんなり飲み込めず消化不良になった。それを克服するために幾度か鑑賞する必要を感じた。

★★★★★ おもしろかった

同じデニス・ルへイン原作のクライム・ヒートで、闇社会とかかわりながら自分なりの矜持で生きていく人間の物語を知りましたが、こちらの話もそういう男性の話で、面白かったです。ニック・ピゾラットという作家も、アメリカの南部の方の話をかく人で、その人の小説や、この、夜に生きるのフロリダの話など、アメリカというところは、広くて、場所によってやはり特徴があるなー、と感じますが、よく映画やドラマに出て来るニューヨークやロサンゼルスじゃない、地域の様子が垣間見れてそれも、興味深いです。

★★★★☆ なかなかの秀作

B.アフレックも、US名優の登竜門マフィアものに登場!!ってこともないんでしょうが、地味だとは思うけど、秀作。「禁酒法時代のマフィアの暗躍なんて、それこそUSじゃいくらでもあるジャンルなので、今更そこへ参入しなくてもいいんじゃないの?」というのが見る前の正直な思い。バイオレンスとイリーガルって、ダメとわかっていても、ほの暗く、後ろめたい魅力がやっぱりあるし。ただの非合法団体の抗争という筋書きでなく、フロリダでのこの頃のWASP至上主義っていうか、同じ白人系でもアイリッシュ、イタリアンあたりに対するマウンティングというのか差別意識とかを丁寧に描いて、いろいろと考えさせられる作品だった。もちろんキューバをはじめとする中南米系、アフリカンアメリカンあたりに対してはもっと激しい差別があって、悪しき時代の「正義」のような物は、必ずしも合法的な組織に宿るとは限らないことも、当たり前ではあるがうまく描写していると思う。B.アフレックにはアルゴでも唸らされたが、相当に腕の良い映画人になっていると思う。

★★★★☆ 視点がぼやけてしまった

ベン・アフレックが、監督、製作、脚本、主演。凄い才能だなぁとは思うけれども、『アルゴ』と比べると・・・。アメリカ禁酒法時代。組織の一員にはなりたくなかったけれども、ならざるを得なくなったジョー・コフリンを演じたベン・アフレック。格好いいけれども、ギャングって感じはしなかった。マフィアの抗争が軸にはなっているけれども、ジョーの人生に関わる三人の女性の存在が印象的。ジョーが愛したエマ(シエナ・ミラー)は、対抗組織のボスの情婦。妻グラシエラ(ゾーイ・サルダナ)は、キューバ系の黒人。ヘロイン漬けにされた警察本部長フィギスの愛娘、ロレッタ(エル・ファニング)。女性蔑視、移民、貧困、人種、宗教など、様々な問題を詰め込み過ぎて、視点がぼやけてしまった感じは否めない。蛇足ですが、『アンタッチャブル』のケビン・コスナーとベン・アフレックが似ている気がした。

★★★☆☆  中途半端な出来

これはコグリン一族の長い家族史となる3部作の2作目の映画化である。原作を読んだ人にとっては、刑務所や友人の裏切りのエピソードが完全に抜け登場人物の深い造形に欠け、最後の決戦の場も原作の映像的に面白くなるであろうスリリングなシーンも改作されてしまい、欲求不満が残る。未読の人には、登場人物がやたら多くて、分かりづらく冗漫な感じは否めない。禁酒法の時代は移民=民族問題が先鋭化し、特に南部では黒人問題が暗い影を落とすのだが、この映画ではジョーの個性を特徴づけるこの問題はほとんど触れていないのも、人物造形を物足りなくさせている。「イタ公」と書くならなぜ、「ニガー」を「黒人」と訳出するのか、この翻訳家のセンスを疑う。

★★☆☆☆ ただのドンパチ映画ではない。静かなるメッセージが。

このカッコいい写真にひかれて見たのですが、クールなベンさんではないのです。ただのドンパチ映画ではありません。エンディングまで見て、彼がこの作品に関わりたかった理由が分かりました。人種間の格差、偏見、差別、裏切り、偽り、その中で貫こうとする信念。少しきれいごとの香りも強いので、いかにものアメリカ映画ではありますが、静かなるメッセージは感じられます。心に残る台詞がいくつか。「人は変えられない 自分以外のものにはなれない 運は自分でつかむ あらがえない時もある」特典映像のメイキングも必見!

作品の詳細

作品名:夜に生きる
原作名:Live by Night
監督:ベン・アフレック
脚本:ベン・アフレック
公開:アメリカ 2016年12月25日
上映時間:129分
制作国:アメリカ
製作費:9000万ドル
興行収入:2200万ドル
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