史上最強・究極のサバイバル ホラー
ストーリー:近未来。甦った死者が人間を襲い始め、僅かに生き残った人々は周囲を川に囲まれた要塞都市に集結、豪奢な高層タワーと貧民街に分かれて暮らしていた。物資調達隊を率いる傭兵ライリー(サイモン・ベイカー)は、街を統治する権力者カウフマンから仲間の傭兵チョロが謀反を起こし、タワーの爆破を先刻したことを知らされる。タワーの爆破が迫る中、知能が芽生え始めたゾンビの集団が川を渡り居住区を急襲。街は一瞬にして阿鼻叫喚の地獄と化す!
出演:サイモン・ベイカー、デニス・ホッパー、ジョン・レグイザモ 、アーシア・アルジェント、ロバート・ジョイ、ジョアンナ・ボーランド、トニー・ナッポ
★★★★★ まさかあの人が!
サイモン・ベイカー主演との事で購入しました。今では『メンタリスト』の人(笑)まさかゾンビ映画に出てるとは驚きです!内容も良かったです。
★★★★★ 現代のバベルの塔で繰り広げられる大殺戮。
格差が広がり富裕層が高層マンションの上層部に住み貧乏人は下層に住んでゾンビと戦っているという状況。それはブッシュ政権下のアメリカを風刺したロメロ監督ならではの凄味を感じる傑作。デニス・ホッパー扮する成金と『メンタリスト』のサイモン・ベイカーや実写版『マリオブラザーズ』でもデニス・ホッパー(クッパ役)と共演したジョン・レグイザモ(ルイージ役)。『ゾンビ』をプロデュースしたイタリアの巨匠ダリオ・アルジェントの娘アーシア・アルジェント。豪華な競演で織り成す人間模様。まるでバベルの塔に描き込まれた人間を描いているような感覚。これが一番恐ろしい。そういった人間のエゴや思い込みで破滅へと突き進む。『死霊のえじき』のような頭の良いゾンビが出てきて状況も様変わりしていく様はテロに怯える状況とも重なる。先の読めないストーリーはこれまで同様に素晴らしくラストのカタルシスが胸を打つ。絶望感と喪失感。そして爽快感。映画の面白い要素がいっぱい詰まっている。ロメロ映画にハズレなし。
★★★★★ ええで、ええで
本作では、ゾンビと人間の境界線がいよいよ曖昧になっている。ゾンビは過去の記憶を取り戻しはじめ、人間的な感情すら持ち始め、より人間に近くなる一方、人間のほうは、遊興の限りを尽くし、より動物的になっている。それゆえ、最初のほうのゾンビを次々と撃ち殺すシーンで、誰かが「これは戦いじゃない、殺戮だ」と言ったりするのは、人間の残虐性を逆説的に表しており、興味深い。ゾンビが、グローバル社会から取り残された犠牲者として描かれ、デニス・ホッパー演ずるカフマンは、監督のコメントによれば、ジョージ・W・ブッシュなのだそうだ。ゾンビの頭領と思しき「ビッグ・ダディ」の動きがやや人間的すぎる嫌いはあるのだが、それは意図的演出かもしれない。ダリオ・アルジェントの娘アジアが出ているが、ジョージ・A・ロメロは、アジアを子供の頃から知っており、彼女自身もホラー映画的環境で育ったから、ゾンビの周りにいると安心するのだそうだ。なるほど。
★★★☆☆ 仲間意識のあるゾンビ
グロさは凄まじかったですね。特に”武器庫”でのライトの先に見えるゾンビ達は強烈でした。この作品、ゾンビは既に当然の如く存在するものとして扱ってるのでそ、こから先の人間模様や”ゾンビの知性の目覚め”など今までと違うゾンビが見れます。とりわけゾンビが徐々に考え始め行動していくのは、恐怖度は薄れますが新鮮でいいかもしれません。B級と言えばB級ですが、グロさに力を入れてるのも伝わるし、製作側が”多々あるマンネリなゾンビ映画とは違う展開”を思考してできた作品なんだと感じました。
★★☆☆☆ ギャグ映画?
監督の主義主張が強く出過ぎている印象。「結局怖いのは人間の欲」というのを言いたいのだろうけど、それを伝えんがために都合のよい展開が多くてリアリティに欠ける。ゾンビがライフルを撃ったり、川を泳いで渡ったり、ガソリンを撒いて火をつけたりと、「ギャグ映画なの?」というシーンが結構多くて醒める。リメイク版の『ドーン・オブ・ザ・デッド』のほうがゾンビ映画としての完成度はずっと高い。
作品の詳細
作品名:ランド・オブ・ザ・デッド |
原作名:Land of the Dead |
監督:ジョージ・A・ロメロ |
脚本:ジョージ・A・ロメロ |
公開:アメリカ 2005年6月24日、日本 2005年8月27日 |
上映時間:93分 |
制作国:アメリカ、カナダ、フランス |
製作費:1500万ドル |
興行収入:4600万ドル |
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