スリラー

トータル・フィアーズ

トム・クランシーのベストセラー小説を映画化したシリーズ第4弾となる、ベン・アフレック主演のスペクタクル・アクション

アメリカ、ロシア、イスラエル、シリア、オーストリア。世界中に散らばる危機の火種が邪悪な企みのもとに寄せ集められたとき、平和の微妙なバランスが崩れ去る。その一触即発の危機が高まっていく様を、アメリカ本土での核爆発という未曾有の事態を中核に据え、壮大なスケールで描き出した『トータル・フィアーズ』は、緊張に次ぐ緊張が全編を貫くハイ・テンションのディザスター・スペクタクル・ドラマ。全米で600万部以上の売り上げを記録したトム・クランシーの大ベストセラー、『恐怖の総和』を完全映画化。

ストーリー:1973年の第3次中東戦争で、1発の核ミサイルが紛失した。そして2001年、アメリカとロシアの間でまたも国際緊張の事態が発生。しかしCIAの若手アナリスト、ジャック・ライアン(ベン・アフレック)はそれらの原因が何者かに仕組まれているとにらみ、調査を続ける。しかし、ついにアメリカに1発の核ミサイルが落とされ、世界は一気に第3次世界大戦の危機へ!

出演:ベン・アフレック、モーガン・フリーマン、ジェームズ・クロムウェル、リーヴ・シュレイバー、フィリップ・ベイカー・ホール、キーラン・ハインズ、マイケル・バーン、ブルース・マッギル、ロン・リフキン、ブリジット・モイナハン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ とにかくよかった

息子からとてもいいとはきいていました。ストーリーの構築度抜群。オペラの歌が聞こえる中でこの事件を企てた者たちが次々と殺害されていき、一方でロシアとアメリカの大統領が握手をするというエンデイグはそれだけで何を言わんとするのかが一目瞭然で見ごたえがありました。時間があっという間に過ぎてしまったのもこの映画の持つ実力だと感じました。互いの顔が見えないところで自国の利益を守ろうとするときは現実もこういう錯誤に陥る可能性はありえると過去の世界大戦を振り返って思いました。原作のトムクランシーは稀有な小説家ですが、一方原作から巧みに脚本化したポールアナタシオ氏もなかなかといえるのではないかと思います。

★★★★★ 何度も観ています。

細かい場面の設定など良くできていると思います。何度観ても新しい発見がありますが、この映画をいつ観ても思うのが、正しい情報をいかに信頼できる人と取り合えるかでした。個人的にはKGBのスパイのおじいちゃんが好きです。最後のオチを含めて(^^)

★★★★★ 猜疑心の連鎖

この映画は、封切りの時も意外に人気が出ず、不思議に思った。確かに、原作トム・クランシーのプロットは相当難解なところがあったが、正直、原作の小説の方より分かりやすくまとめられ、僕は良くできた映画だと思った。その分、原作のクライマックスの部分の迫力が…と言うかもしれないが、このDVDは、うまく娯楽性を持たせながら、核の恐怖、と言うより、人間の猜疑心の連鎖がとてもうまく描かれていると思う。原作の題名(「恐怖の総和」)も、映画の邦題(まんまの、「トータル・フィアーズ」も、微妙になんのことかわからない、と言うところがちょっと一般受けしなかったのか。僕は、これは「愚か者の論理」か、「猜疑心の連鎖」の感じかな、と思う。とにかく、この映画は余り人の目に留まらないのはもったいなさすぎる。ポリティカルサスペンス、ウォーゲーム、近未来サペンス。。。様々な方向から一級の娯楽性を持ちながら、今の我々の危ういパワーバランスの世界が、余すことなく描かれる。これはおすすめの掘り出し物です。

★★★★☆ 個々の政治的立場、心理がよく描かれている

一介のCIA職員が小さな変化に気づき、しがらみにとらわれない“目”で真実を見抜き、それをどうにかして上層部に伝えたいと懸命に突き進む、手に汗握る映画でした。いかにも悪人顔のロシア大統領(キーラン・ハインズ)の政治的立場と個人的な思い、ライアンに期待を抱きながらもアメリカの誤解が解けねば攻撃も辞さないという微妙な心理もよく描かれていて、最後の最後には「恐怖の連鎖」を断ち切るためにライアンが出したカードを受け入れるというのも緊迫感あふれていてとてもよかったです。クランシーの小説は「合衆国崩壊」しか読んでいないのでジャック・ライアンの設定が違うのどうのというのはわかりませんが、若く気鋭の、しかし駆け出しっぽいCIA職員で、もちろん結婚前という設定は決して悪くないです。実のところ、「トータルフィアーズ」がジャック・ライアンの映画とは知らずに予告を見て、ライアンのイメージにぴったりのベン・アフレックに興味をもって映画を見にいったらジャック・ライアンの映画だったという顛末で、その意味では彼ははまり役とも思えます。いま風アレンジでしょうか、工作員のクラークがライアンの最新通信機器を見て「俺も欲しい」と何度も言うのも結構おかしかったです。ただ、映画中、核爆弾が爆発して放射能の塵の降る中を装備もなしに平気で歩いてたりしていたことにはかなりびっくりしました。大丈夫でしょうかね・・・。

★★★☆☆ 騒ぐ程の作品では・・・。

第三次世界大戦勃発か」とのCM文句につられて購入。しかし実際に観てみると、それ程出来栄えの良い作品とは思えなかった。核爆弾の爆発シーンは、別作品の「アルマゲドン」に於ける隕石衝突シーンと酷似している上、ロシア空軍戦闘機の対艦ミサイル命中については、思わず爆笑!あれ程簡単に敵のミサイルを受けるような間抜けの空母など、存在するはずが無い。米ロの駆け引きも緊張感に欠け、高度な頭脳戦と評価することは難しい。第三次世界大戦に至らなかったラストは、カーク・ダグラス主演の別映画「ファイナル・カウント・ダウン」の終盤を想起させる、新鮮味の無い幕引き。CIA職員が主人公なのに、先が見え見えのストーリー展開には残念と言う他無い。但し、第三次世界大戦は簡単に勃発する恐れがある。それを実現出来る人物と兵器が存在するということを世に知らしめた功績は評価に値する。お世辞にも傑作とは言えないが、第三次世界大戦の映画化が如何に難しいか。そういう映画界のジレンマを感じることの出来る、ある意味興味深い作品であると言えよう。

作品の詳細

作品名:トータル・フィアーズ
原作名:The Sum of All Fears
監督:フィル・アルデン・ロビンソン
脚本:ポール・アタナシオ、ダニエル・パイン
原作:トム・クランシー『恐怖の総和』
公開:アメリカ 2002年5月29日、日本 2002年8月10日
上映時間:124分
制作国:アメリカ、ドイツ
製作費:6800万ドル
興行収入:1億9300万ドル
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