スリラー

Vフォー・ヴェンデッタ

『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー姉弟が脚本を手掛けたサスペンス・アクション

ストーリー:独裁国家となった未来のイギリス。TV局で働くイヴィー(ナタリー・ポートマン)は外出禁止時間帯の夜に秘密警察に見つかり、絶体絶命の危機に見舞われたところを、“V”とだけ名乗る仮面の男(ヒューゴ・ウィービング)に命を救われる。しかし、”V”と名乗るその男は、国家を相手にひとりテロ活動を続け、クラシック音楽の調べにあわせて街を爆破、TV局を不法占拠し、政府要人を暗殺していく、正体不明、経歴不詳、善か悪かの判別不能の男だった。1605年に国王の圧制に反発し国家転覆を図り失敗に終わったガイ・フォークスにならって、イギリスの反逆精神の象徴となったその日、11月5日”ガイ・フォークス・デイ”に、国民の決起を呼びかける”V”。正義か、犯罪か。”V”とは一体何者なのか?”V”と出会い、自分自身についての真実をも知るようになったイヴィーは、図らずも“V”の協力者となり、自由と正義を取り戻す革命のために立ち上がった・・・。

出演:ヒューゴ・ウィーヴィング、ナタリー・ポートマン、スティーヴン・レイ、ジョン・ハート、ティム・ピゴット=スミス、スティーヴン・フライ、イモージェン・プーツ、ジョン・スタンディング、ナターシャ・ワイトマン、シニード・キューザック、ルパート・グレイヴス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 詩を奏でるアクション映画

この映画は漫画の原作を実写化したもので、西洋的な哲学が詰め込まれている作品だ。主人公のVを演じる俳優の声が本当に最高で、声だけで人を高揚させ、声こそがこの映画の主菜と言っても過言ではない。ストーリーも原作がある為厚みがありながら綺麗にまとめられており、ストーリーに散りばめられた哲学を拾い集めるのもこの映画の醍醐味だ。”表向きの主菜”のアクションは、さすがマトリックス監督の元兄弟が脚本、制作ということもあり、臨場感がある演出は流石としか言いようがない。そしてエンディングのカタルシスももちろん半端ない。ミュージカル映画ではないのだが、どこか詩的で心地よいリズミカルな展開で、人間の本質や、本能が垣間見え、なんとも人生の縮図みたいな厚みがある作品である。社会学x哲学xアクションの三つ巴で楽しめる、そんな作品。

★★★★★ Vの心の動きを感じて。

仮面は表情を変えないのに、コロコロ顔が変わってみえる。感情の繊細さまで伝わってくる。些細な動き、声の表現、立ち振る舞い、それら全てがキャラクターの人物像や感情を表しています。この作品からヒューゴ・ウィーヴィングという役者さんのファンになりました。仮面を被ってここまで生々しく命が宿って「生きる」演技ができるのは、この人しかいないと思います。吹き替えと字幕、どちらも視聴するともっと作品が好きになりました。オススメです(^^)他のキャラクターも、役者さんそれぞれがハマり役だと感じました。イヴィ役で坊主頭にしたナタリーポートマンの役者魂も、感情移入もしやすく、流石です。しかし彼の演技力は特に素晴らしい・・・。作品全てが秀逸です!

★★★★☆ しっかり内容のある映画!

もっとわかりにくい内容なのかな・・・と思っていましたが、ストーリー自体はとてもわかりやすく、でも、根底には深いテーマがあって、いろんなことを考えさせられました。考える余地を多く残してくれているという点で、ただ伝えたいことを伝えてくる映画とは一線を画すとても素晴らしい映画だと思います。ただ、私としてはエンディングがありきたりな感じに感じられました・・・主人公のVより、ストーリーそのものに見入っていたので。逆に、Vに感情移入することができれば、これほど感動的なエンディングはないのかもしれません。とにかく、一度見てみる価値はある映画です。

★★★★☆ 痛快な復讐劇を期待するとがっかりする

復讐劇のアクション映画などと期待して観るとがっかりします。消化不良でした。個人な復讐劇なのか、腐敗した権力との戦う勇気と革命の話なのか、すごい戦闘力を持ったヒーローの物語なのか、はたまた恋愛劇なのか。何を軸として楽しめばよいかわからないまま見終わってしまった感じです。ヒロインの美しさ、ロンドンの魅力的な街並みとテンポ良い映像展開のおかげで観ていて退屈することはありません。しかし、自由、愛、正義、大衆と権力、など、いろいろなテーマが混ぜこぜで、どういうカタルシスを期待して楽しめばよいか判断に困る映画でした。Vの正体も結局は分かったような分からなかったようなところも不満です。なぜVは復讐をしなければならなかったのか。なぜエヴァでなければならなかったのか。掘り下げも足りなかったと思います。原作コミック、イギリスの歴史、文学などの背景知識があれば、もっと哲学的、詩的に味わうことができたのかもしれません。そういう意味では、映画のうんちくを語るのが好きな人向けの映画でしょう。

作品の詳細

作品名:Vフォー・ヴェンデッタ
原作名:V for Vendetta
監督:ジェームズ・マクティーグ
脚本:ラナ・ウォシャウスキー、リリー・ウォシャウスキー
公開:アメリカ 2006年3月17日、日本 2006年4月29日
上映時間:132分
制作国:アメリカ、イギリス、ドイツ
製作費:5400万ドル
興行収入:1億3200万ドル
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