『ザ・ファーム/法律事務所』『ペリカン白書』に続く、ジョン・グリシャムのベストセラーの映画化、第3弾!
ストーリー:11歳のマーク少年(ブラッド・レンフロ)は、偶然に、殺された上院議員の死体の隠し場所を知ってしまう。だがそのため、野心家の連邦検事とFBIの両方に追われることになる。マークは身を守るために、離婚歴のある女弁護士、レジー(スーザン・サランドン)を雇う。たった1ドルで・・・。父親がいない家庭で、母親と幼い弟を守らなければならない少年マーク。離婚訴訟に負け、愛する子供を手放した過去をもつレジー。2人は依頼人と弁護士という立場を越えて、しだいに人間として対等に認めあう関係になっていく。・・・
出演:スーザン・サランドン、トミー・リー・ジョーンズ、ブラッド・レンフロ、メアリー=ルイーズ・パーカー、アンソニー・ラパーリア、オジー・デイヴィス、アンソニー・エドワーズ、J・T・ウォルシュ、ウィル・パットン、ウィリアム・H・メイシー
★★★★★ アメリカ社会の実像があります。
あらゆる権力から市民の平穏な生活が簡単に危機にさらされることを、そして、国家や社会は個人を本当には守ってくれないことが嫌になるまでに描かれています。国家権力もマスコミも誰もが自己の利益追求を通してしか個人に対峙してくれません。その危機に満ちた社会の中で、如何にして個人が個人としての平和・尊厳を守ることができるのか?そして、その個人の尊厳を守ることは与えられるものではないことが描かれています。トミー・リー・ジョンズや『ER』のグリーン先生など キャスティングの妙も見物です。隠れた名作です。この世知がない世の中で如何に生きていくべきかを考えさせられます。
★★★★★ 面白い
今一度観ても面白い。事件に巻き込まれてしまった少年と口封じしようとするギャング。そして少年を守ろうとする弁護人の話です。最初はただの少年と弁護人の関係ですが、共に行動を進めるうちにが心を通じ信頼関係が芽生える。とまぁ、ありがちな王道パターンのサスペンス映画ではありますがよくできています。最後はもちろんハッピーエンド。少ししんみりとはしますが。
★★★★☆ 少年の生意気さがツボ!
上院議員を殺したとされてきた容疑者が自殺する現場を目撃してしまった幼い兄弟。物語はそんなスリリングな場面から始まります。初めて見た当時、兄のマークと同年代ということもあり、余計にハラハラドキドキして見ていました。しかしこのお兄ちゃん、まだ11歳というのにスレているというか、こまっしゃくれていて可愛くないんです。煙草は吸うわ、ツェッペリンのファンだわ、全然子供らしさを感じさせない。でもその生意気ぶりが、マフィアやFBIからの執拗な追撃にも負けないたくましさを表していて、実にいいキャラクターでした。家庭が裕福でないため、1ドルで弁護士を雇うというのも実に興味深かったです。ただ、どう考えても弁護士が報酬1ドルという話に簡単にOKするとは思わないし、もっとその辺りをじっくり描いてくれたらもっと面白くなったのにな、と思いました。タイトルだけを聞いた時は法廷劇を連想していましたが、中盤までの逃亡や事件の真相の調査の方がスリルがあって面白かったです。
★★★☆☆ 熟年の女性弁護士の大活躍を見ながら応援!
スーザン・サランドン主演ものである。ジョエル・シュマッカー監督作品だけに、みごとなテンポで見せてゆくサスペンス・アクション編である。少年にやや喰われている感もあるが、シュマッカー作品だからしょうがないところだろう。バツイチで子供を夫に盗られてしまって、一時はアル中となった熟年の女性弁護士の大活躍だけに、見ていて応援しなければならないという気持ちが必然的に湧いて来る。相手を演じるトミー・リー・ジョーンズもみごとな相手ぶりをみせてさすがである。
作品の詳細
作品名:依頼人 |
原作名:The Client |
監督:ジョエル・シュマッカー |
脚本:アキヴァ・ゴールズマン |
原作:ジョン・グリシャム |
公開:アメリカ 1994年7月22日、日本 1994年10月8日 |
上映時間:119分 |
製作国:アメリカ |
製作費:4500万ドル |
興行収入:1億1700万ドル |
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