ミュージカル

王様と私

異なる文化圏に生きてきた男女が、衝突を経て惹かれ合うイースト・ミーツ・ウエスト作品

ストーリー:1862年、夫を亡くしたイギリス人女性アンナ(デボラ・カー)はひとり息子のルイスを連れ、東洋のシャム王国へはるばるやって来た。王(ユル・ブリンナー)との約束で王子や王女たちの教育係を引き受けたのだ。報酬は家と月給20ポンド。だが、彼女を出迎えにやって来た首相によれば、どうやら王は家を提供する話は忘れているらしい。そこで、アンナは王のもとへ赴き直談判。そんな彼女の勝気な性格に王は驚くが・・・。

出演:ユル・ブリンナー、デボラ・カー、リタ・モレノ、マーティン・ベンソン、テリー・サウンダース、パトリック・アディーアート、レックス・トンプソン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 色褪せることのない傑作ミュージカル

『サウンド・オブ・ミュージック』や『ウエスト・サイド物語』と比べると、知名度が低いかもしれませんが、私の中ではこの映画も前述の2本に比肩する傑作です。とにかく主演のデボラ・カーとユル・ブリンナーの相性が抜群。聡明で美しい女性と、剛健で魅力的な国王。その二人が友情を育み、深い信頼関係を築き、そしてお互いに淡い恋愛感情を抱いていくという、微妙な感情の移り変わりを繊細な演技で魅せてくれます。当時、無名だったユル・ブリンナーは、この作品でアカデミー主演男優賞を受賞しました。アンナと王様がダンスを踊る「Shall We Dance?」のシーンは、とてもロマンチックで、映画史に残る名シーンだと思います。

★★★★★ 心を揺さぶる”あの名場面”

日本映画『Shall we ダンス?』のモチーフとなったあの名曲の名画と言えば分かりやすいでしょうか。正直、SFXや精巧なセットに慣れた今の我々の目から見れば、チャチな画面や変てこなセットが目に映るかも知れません。タイがシャムと呼ばれていた時代を、ハリウッドがミュージカルにしたのですから。リアリズムの見地からは多少のことは割り引いてみてください。そうすれば、”あの曲””あの名場面”では涙が溢れ返るでしょう。オリエンタルな世界での、社交ダンス。頑固な王様の心さえ、解きほぐすダンス。ダンスに夢中になる王様の姿。その姿は、心を揺さぶるでしょう。映画史上の名場面です。ご家族でご覧になっても良い映画です。

作品の詳細

作品名:王様と私
原作名:The King and I
監督:ウォルター・ラング
脚本:アーネスト・レーマン
公開:アメリカ 1956年6月28日、日本 1956年10月26日
上映時間:133分
制作国:アメリカ
製作費:450万ドル
興行収入:2100万ドル
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