ホラー

ブレア・ウィッチ・プロジェクト

低予算だが疑似ドキュメンタリーというアイデアが評判を呼んで大ヒットしたホラー!

ストーリー:映画学校の学生ヘザー(ヘザー・ドナヒュー)は、卒業制作の題材として、地方の小さな村に200年前から伝わる《ブレアの魔女》を選んだ。同級生のジョシュ(ジョシュア・レナード)と録音スタッフのマイク(マイケル・C・ウィリアムズ)とともに魔女の伝承が残る村を訪れたヘザーたちは順調に撮影を続け、やがて魔女が棲むという森の中にキャンプを張る。だが、2日目の夜、彼らは闇の中で赤ん坊の声のような不気味な物音を耳にする。翌日、3人は森を出ようとするが、いつしか道に迷ったことに気付いて・・・。

出演:ヘザー・ドナヒュー、マイケル・C・ウィリアムズ、ジョシュア・レナード

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ エポックメイキングな作品

言わずと知れた名作です。酷評も多いことは知っていますが、見方が間違っているのか、または想像力が足りないのでしょう。私はこれ以降ちょっとしたブームになったモキュメンタリーという手法の映画をたくさん見ましたが、どれもこれを越えるには至りませんでした。それらとこの作品の一番大きな違いは、結局何か具体的なものが映ることはない、ということです。だからこそ怖い。暗闇の中に、姿は見えないが確実に何かがいる。決して気のせいではなく、その証拠がどんどん積み上げられていく。疲弊、空腹、寒さ、得体のしれないものへの恐怖。動物なのか、人間なのか、はたまた・・・。夜を越える度に、その何かの正体を示唆するものが、どんどん構築されていきます。信じたくない、でもそれを示すものはどんどん増えていく。ですが、決して最後まで正体を見せることはありません。だから怖い。正体がわかれば「そうだったの」と落ち着いてみることができますが、そうではないのです。暗闇の中にいるのは、自分が最も恐れているものがいるかもしれない。想像力を掻き立てる、ものすごく怖い映画でした。日本映画の恐怖に通じるものがある。映像はハンディカメラなどを使っていて、全体的に粗さが目立つし、手振れもひどいです。被写体が上手く映ってないことも多い。だけどそれがまた怖い。何もいない暗闇の中をはっきりした映像で撮ったって、何も怖くない。何故なら木の枝だったら木の枝だとわかるからです。よくわからないから想像してしまうし、探してしまうし、恐怖してしまうのだと思います。わからないから怖い。自分の知覚範囲外にいる何かこそが真に怖いものなんだと思いました。クリ―チャーや幽霊が出てきて、その出方や見た目や演出が怖いとか怖くないとか言う映画ではないので、そういうつもりで見るとつまらないかもしれません。

★★★★☆ 後進に与えた影響も大。ドキュメンタリーホラーの傑作です。

大学のサークル部員が魔女伝説がささやかれる地元の森へ侵入し、正体不明の現象に悩まされながら徐々に不和に陥っていく、また部分部分では思わし気なシーンを挿入し、それを本編と連動したネットでの盛り上がりとも連動させてヒットさせる、ドキュメンタリータッチの作品。映画にストーリーや派手さを求める人には当時から批判も多かったですが、B級映画好きにはこの手があったか!と唸らされる手法でした。個人的にホラーでは元祖スプラッターとも言われる「悪魔のいけにえ」が大好きなのですが、あれに勝るとも劣らない生生しさ。今でもロケ地と連動したこのブレアウィッチ方式は定期的に掘り起こされている気がするし、その後の国内外のドキュメンタリータッチの低予算ホラーに与えた影響も大でしょう。ただカメラのブレがどうしても大きいためむしろ大画面にはむかない映画ですね…。元祖だけあって、個人的には冒頭から今でも引き付けられるものを感じる映画です。

作品の詳細

作品名:ブレア・ウィッチ・プロジェクト
原作名:The Blair Witch Project
監督:ダニエル・マイリック
脚本:ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェス
公開:1999年7月14日
上映時間:82分
制作国:アメリカ
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