愛も青春もその夢にかけて、散った・・・
マウンテンゴリラの保護救済に尽力した動物学者ダイアン・フォッシーの人生を描いたヒューマン映画
ストーリー:マウンテン・ゴリラが絶滅の危機に晒されている事に興味を持ったダイアン(シガニー・ウィーバー)は著名な動物学者の助手として中央アフリカの生息地に向かう。しかし同行してくれると思っていた博士は他の地域へ行ってしまい、彼女はゴリラについてはド素人の現地人ガイドと二人で調査を開始する。そしていくつかの困難に見舞われたものの、なんとか成果を上げ、ついには現地に研究センターを開設するまでに至ったが・・・。
出演:シガニー・ウィーバー、ブライアン・ブラウン、ジュリー・ハリス、ジョン・オミラ・ミルウィ、イアン・カスバートソン、コンスタンティン・アレクサンドロフ、ワイグァ・ワシラ、イアン・グレン
★★★★★ 今さらながら感動
1985年に主人公が他界しているのに、その3年後に映画がもうリリースされているというスピーディーさにまず驚いた。メイキング映像で主役を演じているシガニーも語っているように、この映画をつくることでフォッシーの死を無駄にせず、彼女の意志を継ぎたかったという思いが見事に作品に生かされている。今だったら安易にコンピュータで合成して映像化してしまいそうだけど、当時は本物のゴリラたちと撮影しているので迫力満点である。研究者として森に入り、ゴリラとの生活を続けていくうちに、ゴリラは人間よりも彼女に近しい存在になっていく。ところどころに織り交ぜられる彼女個人のライフ・ストーリーには切なくなった。一人の女性の幸福よりも研究者としての幸福を選んだのだ。それだからこそ、密猟者との対決に対して狂気ともいえる凄みがだんだんと出てくるシガニーの演技にも説得力があった。アフリカの大自然に触れたい方、動物が大好きな方、自然を相手にする研究の道を志している方にはぜひ見てほしい作品である。
作品の詳細
作品名:愛は霧のかなたに |
原作名:Gorillas in the Mist |
監督:マイケル・アプテッド |
脚本:アンナ・ハミルトン・フェラン |
公開:アメリカ 1988年9月23日、日本 1989年4月15日 |
上映時間:129分 |
制作国:アメリカ |
製作費:2200万ドル |
興行収入:6100万ドル |
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