『荒野の用心棒『に始まるマカロニ・ウエスタン3部作で一躍人気スターとなり、ハリウッドに凱旋したC・イーストウッドが、自身の独立プロ第1作として放った異色西部劇
ストーリー：カウボーイのジェド(クリント・イーストウッド)は牛の群れを追う途中、突然馬に乗った自警団に取り巻かれ、身に覚えのない牛泥棒と牧場主殺害の罪で、その場で縛り首の刑に処せられるが、おりしもその場を通りかかった保安官に救われ、辛うじて命を取り留める。その後真犯人が逮捕され、無罪放免となったジェドは、思いがけず保安官に任命され、名誉挽回と復讐を果たす絶好の機会を与えられる。かくして彼は自らをリンチにかけた男たちを順に追い詰めていく・・・。
出演：クリント・イーストウッド、インガー・スティーヴンス、パット・ヒングル、エド・ベグリー、L・Q・ジョーンズ、ベン・ジョンソン、ブルース・ダーン、デニス・ホッパー、アラン・ヘイル・Jr、ジョセフ・シローラ、ルース・ホワイト
★★★★★ 主人公には賛同できないが…
『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』のイタリア三部作のあとに作られたアメリカ映画。そのため、内容がイタリア・ウェスタンのように荒々しくなく、アメリカには珍しいどこか重苦しい雰囲気がある。上記三部作に比べ銃撃シーンは少ないが、物語性はこちらの方が重く濃い。私は主人公の考えや心境の変化には同意できないが、メッセージ性は十分伝わった。なお、囚人の公開処刑のシーンはなかなかの迫力もの。
★★★☆☆ やっぱりイーストウッドはカッコイイ！
この作品はいわゆるマカロニウエスタンのような派手な撃ち合いはありませんが、一人又一人と復讐を果たしていく様やその当時の理不尽な時代背景など随所に楽しませてくれます。それになによりイーストウッドが渋くてとてもカッコよくそれだけで充分満足できると思います。
作品の詳細
| 作品名：奴らを高く吊るせ! |
| 原作名：Hang ‘Em High |
| 監督：テッド・ポスト |
| 脚本：レナード・フリーマン |
| 公開：イタリア 1968年4月12日、日本 1968年5月31日 |
| 上映時間：114分 |
| 制作国：アメリカ |
| 製作費：160万ドル |
| 興行収入：1000万ドル |
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