“普通の生活”の裏に隠された好青年の素顔、【多重人格殺人鬼】を描いた異色のサイコ・スリラー
ストーリー:心優しき男ヴァン(オーウェン・ウィルソン)は実は連続殺人犯。彼は人を抹殺して歩く流れ者だ。そんなヴァンが新境地を求めてやって来たのは海沿いの小さな町。ヴァンは新しい町でも、次々と殺しを続けていた。しかしその一方で真面目に仕事をし、近所の人々からも好かれていたヴァンを疑う者は誰一人としていない。そんな折、2人の刑事がヴァンを追って町にやって来る。町では次々と毒殺死体が発見されていた。ある車のトランクからは、ジェーンの死体が見つかった。夫のダグに殺人容疑が掛けられるのだが・・・。
出演:オーウェン・ウィルソン、マーセデス・ルール、シェリル・クロウ、エリック・メビウス、ブライアン・コックス、ジャニーン・ガラファロー
★★★★☆ 不思議な感覚に包まれます
多重人格殺人』と書いてあったので、観るのをためらいましたが(苦手なジャンルなので)オーウェン・ウィルソンに惹かれて観る事にしました。内容は想像していた物とは全然違って残酷なシーンはなく、サスペンスというよりはドラマという感じでした。物静かな好青年が実は連続殺人犯というと意外な気がしますが、実際はこういうタイプの方が多いのでは・・と思うと怖くなりました。
★★★☆☆ 理解不能な殺人鬼
通常の多重人格作品とは全く異なる。サイコ・スリラーと言うには無理がある。実に不思議な連続殺人鬼ストーリー。不気味さも恐ろしさも、残酷さもない。主人公が自己分析を行うナレーションが頻繁に出るが、それを聞かされても「多重人格の主人公」をどう受け止めてよいやらなかなか難しい。「他人の死」をなんとも思っていないことだけはよく分かる。特典「スペシャルキラー列伝」に実在した歴代の連続殺人鬼7名の実名と犯罪が紹介されているが、本編よりもこちらのほうが面白くもありずっと恐い話。主人公の青年ヴァン(オーウェン・ウィルソン)が笑顔を絶やさない。彼のファンならたまらない作品だろう。全米No.1女性ロックシンガー、シェリル・クロウがこの作品でスクリーンデビューと書き立ててはいるが、彼女自身に興味のある人以外には特にどうって事ない。
作品の詳細
作品名:クアドロフォニア -多重人格殺人- |
原作名:The Minus Man |
監督:ハンプトン・ファンチャー |
脚本:ハンプトン・ファンチャー |
公開:アメリカ 1999年9月24日 |
上映時間:111分 |
制作国:アメリカ |
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