スリラー

レクイエム・フォー・ドリーム

生の岐路を彷徨う母親とヘロイン漬けの息子。そんな2人を通して、現代社会の悲劇の顛末を斬新な映像で描いた、ダーレン・アロノフスキー監督が放つ衝撃のリアルホラー

ストーリー:ブルックリン。孤独な未亡人サラ(エレン・バースティン)のもとに電話抽選によるTV番組出演の話が舞い込む。スリムなドレスを着こなそうとダイエットを開始したサラは、医師に処方されたダイエットピルで瞬く間の減量に成功する。一方、ドラッグ漬けで文無し生活を送っていた一人息子のハリー(ジャレッド・レト)は仲買人から得たヘロインを不当に捌く密売で、恋人のマリオン(ジェニファー・コネリー)と共に成功者気取りの羽振りの良さを見せるようになっていた。ドン底の生活から見違えるまでの活気を取り戻した母子は、やがて束の間の再会を喜び合うのだが・・・。

出演:ジャレッド・レト、エレン・バースティン、ジェニファー・コネリー、マーロン・ウェイアンズ、クリストファー・マクドナルド、マーク・マーゴリス、ルイーズ・ラサー、キース・デイヴィッド、ディラン・ベイカー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 悲劇すぎ

カメラワークが凄い斬新で、かつ音楽も印象的でアドレナリンが出てきます。また見たいな。

★★★★★ 怖い

当時、それまで様子見とされていたインディーズ映画の可能性を確固とした一本。素晴らしい脚本に演技に演出に、と文句のつけようがない。リアルで怖い。

★★★★★ いやー、暗い

言葉にできないぐらい暗い。明るくてほのぼのとした場面や展開なんてほぼありません。薬物に依存する人々の悲劇と残酷で後味の悪い末路をただひたすら追っていくのみです。誰一人として救われません。本作の特徴と言ったら終始劇中で使われている独特なカメラワークと映像構成。じわじわと視聴側に対して恐怖感を煽るような場面が多いため、ただのエログロ押しB級スプラッターホラーよりも恐怖を感じる作品です。そういう意味では割と和ホラーに近い空気の作品で、もっとこの手の洋ホラー作品があれば観てみたいと思いました。薬物依存の怖さを描いていると同時に、人間の本質の一部である「依存心」に焦点を当てた作品です。本作は薬物以外にも様々な物に対しての依存心が描かれているので、ぜひそこにも注目してもらいたいです。ラストシーンにはタイトルの「~ドリーム」の真意が明らかにされ、後味の悪い結末だからこそかなり切ない内容となっています。個人的には麻薬依存の一人であるマリオンだけでも救われて欲しかったですね・・・。彼女といいその彼氏である主人公といい悲しすぎる。作品としてはこの結末の方がしっくり来るかもしれませんけど。

★★★★☆ 無縁ではない闇

派手な人種だけでなく、地味でどこにでもいるような人までが手を出す世の中。特にその毛のある人間には恐怖でしょう。薬物にタバコの延長のような気怠い格好良さを感じているような、実際を知らない若者の抑止には持ってこいだと思います。私は周りに派手な人間が多く、簡単に手を出す心中も知っています。自身は身売りと薬だけは絶対しないポリシーで20数年生きているのですが、ダイエットからというのが、グサリときました。2度の出産で、2度のダイエット。正直2度目は落とし切るのが辛く、広告であるような飲むだけで痩せる!みたいな薬があるなら飲みたいくらいでしたので。しかし人間は孤独ですね。自己肯定感を与え合える家庭環境を心がけたいものです。

★★★★☆ サスペンスホラーでありシリアスな社会派映画

観る者にまったく救いのない稀有な作品。もちろん麻薬覚醒剤など推奨はしていないが、かといって麻薬撲滅のためのキャンペーン作品でもない。登場人物がそれぞれの理由で、覚せい剤でとことん人生を狂わす。幸福や夢を求めたごく普通の人々がたどった道の先には人生の破滅と精神の破壊があった。母親以外は自分が覚せい剤中毒になりうることを完全に意識しながら、みずから落ちて行く。ドラッグが体内に注入され瞳孔かパッと開く映像は『ファイトクラブ』のオープニングを彷彿とさせる。見ていてこちらもクラクラっとなる程リアル。母親役のエレンはとても美人な女優であるにもかかわらず、「やせ薬」と称する錠剤の連用によって、徐々にそして強烈にやつれていく様は、特殊メイクの助けもあってリアルで壮絶。女優魂を見る。この作品の見所は彼女と言ってもいいくらい。最後のシーン、ある者は母親を思い出しながら、皆、子宮の中の胎児の形のごとくまん丸くなる。実に印象深い映像。メイキング映像、エレンとダーレン監督の対談など、興味深い映像はうれしかった。

★★★☆☆ クスリは恐い

薬の魔法に一度、はまってしまうと、もう抜け出せません。心理的に追い詰められている人が、ついに肉体的にも崩壊していきます。クスリにはリスクがつきものです。どのようなクスリにも、大なり小なり副作用があります。この作品の登場人物は全員、クスリで身を滅ぼしていきます。その様子をドキュメンタリータッチで描いています。

作品の詳細

作品名:レクイエム・フォー・ドリーム
原作名:Requiem for a Dream
監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:ヒューバート・セルビー・ジュニア
公開:アメリカ 2000年10月27日、日本 2001年7月7日
上映時間:102分
制作国:アメリカ
製作費:450万ドル
興行収入:730万ドル
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