ドラマ

私は「うつ依存症」の女

エリザベス・ワーツェルのベストセラー自伝小説を、クリスティーナ・リッチ主演で映画化

知的で魅力的な少女が、母親の過度な期待が原因で、心に抱える不安や絶望感の中、自傷行為、自殺未遂、ドラッグを繰り返しながら「うつ病」と向き合う姿を描く

ストーリー:1986年。教育熱心な母サラ(ジェシカ・ラング)のもとで育ったリジー(クリスティーナ・リッチ)は、晴れてハーバード大学に入学。才能のあるライターとして将来を嘱望されていた彼女は、ルー・リード評でローリング・ストーンズ誌から表彰されるなど、ルームメイトのルビー(ミシェル・ウィリアムズ)ととともに充実した大学生活を順調に送っていた。しかし、母の過度な期待や音信不通の父との微妙な関係、そして、以前から悩まされている、うつ症状など、彼女は精神的負担を抱えていた。そんななか、ふとしたことからルビーとの友情が壊れてしまう。さらに、父の突然の訪問がそんな彼女に追い打ちをかける。不安定さを増し、酒とドラッグに身を沈めてゆくリジーは、より深く危険な「うつ」の霧に包まれていく。そして彼女は恋人レーフ(ジェイソン・ビッグス)に救いを求めるのだが・・・。

キャスト:クリスティーナ・リッチ、ジェイソン・ビッグス、アン・ヘッシュ、ジェシカ・ラング、ミシェル・ウィリアムズ、ジョナサン・リース=マイヤーズ、ジェシー・モス、ニコラス・キャンベル、ルー・リード

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 「沈み込んでも、また浮き上がる。」

この作品の存在自体、随分と前から知っていましたが、見るのを躊躇っていました。全ての原因はこのタイトルにありました。ずっとサスペンスかホラーとさえ思っていました。結論から言って、なぜもっと早く観てなかったのだろうと後悔しました。この作品を気に入った今となっては、タイトルのことなど気にならなくなりましたが、このタイトルだと、かつての私だったように手に取る人を躊躇わせるのでは。そこが少しもったいないように思います。作品の中身について言うと、わかりやすい脚本で物語が頭に入ってきやすいし、役者たちの演技も目を見張るものです。特筆すべきはやはり、主人公リジーを演じるクリスティーナ・リッチ。リジーは非定型うつ病と思われますが、気分がハイのときと鬱のときの演じ分けに圧倒されます。表情豊かで見る者を飽きさせません。この映画は、うつ病の人にとってはささやかながらも心の支えになり得ると思います。少なくとも私にはそうなってくれています。できればうつでない人、家族や友人にうつ病患者がいる人にも見て欲しい。誰にでもかかる可能性のある病気でもあるから。個人的に気に入っていて、また心の支えとなっている台詞があります。物語の終盤、抗うつ薬を飲み始めて回復の道を進むリジーのことば。(一部改変)「ドラッグやセラピーや怒り、罪悪感や自殺願望は全て、ゆるやかに回復していくプロセスの一部なのだ。 沈み込んだ時と同じように、わたしは浮き上がる。徐々に、そして唐突に…」この台詞がナレーションとして読まれるときに映された、力強い瞳で前をまっすぐ見て歩くリジーの顔。私は苦しいときいつも、その顔を思い浮かべます。下ばかり向いてるときがどんなに長くとも辛くとも、必ず上を向ける時が来るのだ、そう彼女のまっすぐな瞳が語りかけてくるように思えるのです。

★★★★★ 邦題の印象に騙されないで

『うつ』と聞くと「暗い気分」「意欲が湧かない」「何をしても楽しくない」などの言葉を連想しますが映画の内容はそういうことではないと思う。『神経症』という言葉が正確にはあてはまると思う。「思い込みが激しい」「感情の起伏が大きい」「不安になることが多い」。そんな症状に悩まされる女子大生の生活を描いた映画。母親を演じるジェシカ・ラングがインタビューで言っていたが「病気の子供を持つ母親の不安がよくわかった。バランスを崩した子供に接することがいかに困難であるか」この言葉通り主人公リビー(クリスティーナ・リッチ)に関わる色々な人々が四苦八苦する様子、接する態度の変遷が優秀な俳優陣たちによってうまく描かれています。映画の最大の焦点〈この映画でうつの人々を救うことができるか〉に関しては主演のクリスティーナ・リッチは「克服の難しい病気だと思うけどうつ病になっても恥じる必要はないわ」 精神科医演じるアン・ヘッシュは「孤独を感じる人たちに救いの道はあるし、必ず味方はいるのだと知ってほしい。自分らしさを大切にしてほしい」 ジョナサン・リース=マイヤーズは「孤独感は消えると思うよ。似た悩みを持つ人が多いとわかるだろう。でも自分を救えるのは本人だけだ。」 ジェイソン・ビッグスは「患者の行動は不可解に見える。でも悪意があるわけじゃない。理解を深めることが重要」 ジェシカ・ラングは「理解されてないことは多い。でも以前よりはオープンになったことは確かね。人々はうつ病について話し合いその存在を認めるようになってきたと思うわ」と言っています。救うことはできると断言している人はいないけれどもそれぞれ肯定的な意見を述べていると思います。アメリカの80年代が舞台だけれどもアメリカの80年代だけの問題でもないしアメリカだけの問題でもない。当然日本にだってそういう人たちは多くいると思う。社会的に価値ある映画で、非常に重要なことを問題提起している映画だと思います。

★★★★★ とてもよい作品です。

パッケージのイメージ画はなんとなくおどろおどろしく見えますが、ストーリーは、どこにでもあるような普通の家庭で、どこにでもいそうな女子大学生の生活についてです。彼女は子どもの頃、大好きだった父親が家庭を去った後、心に病気を持ってしまいます。母親は、彼女が有名大学に入学したことをきっかけに元気になってほしいと願っていましたが、環境の変化や理想と現実のギャップに対する傷心からますます病気が悪化してしまいます。周りの人々は、ぜひとも助けようとするのですが、最後は去っていってしまいます。うつ病を持つ人との友だち関係で、うつ病の人もかわいそうですが、その人の行動が病気のせいとは理解しながらも、どうしてもこれ以上は受け止められないと自分の限界を悟るほうのひともきっと悲しかったと思います。うつ病の人やその周りの人の気持ちを知ることができ、とてもよい作品です。

★★★★☆ 邦題はひどいですが、内容は濃い作品です。

主演のクリスティーナ・リッチがプロデュースに関わるほどの思い入れを持った作品と言う事で観てみました。まだうつ病が社会的に十分な認識を得ていなかった80年代初頭が舞台で、原作者であるエリザベス・ワーツェルの自叙伝の映画化です。機知に富み優秀な頭脳を持ちながら、うつ病という制御不可能な心の病を背負ってしまったがゆえに、家族や友人からも孤立を強いられてしまう主人公の悲劇を真正面から描いた非常にシリアスな内容の作品です。この映画で特筆すべきは、やはり主演2人リジー役のクリスティーナ・リッチと彼女の母親を演じたジェシカ・ラングの渾身の演技でしょう。娘を心から愛しているにもかかわらず問題を抱える娘を理解できず、更にシングルマザーとして彼女を育て上げなければならないという重圧とによって常に過度のストレスを抱えている母親と、その母親の心痛や苦労を理解し、申し訳ないという気持ちを持っていながら、自分をコントロールできずに母と対立し、苦しめてしまうてしまう娘。その母娘の凄まじい葛藤を、主演の2人は見事に演じ切っています。リジーの極端な感情の起伏は尋常ではないとは言え、彼女の抱える問題は決して特殊なものではなく、ごく普通の人間がややもすれば陥りがちな問題であることがこの映画を見ているとよく分かります。自分は何のために存在するんだろう?もしかしたら自分は存在してはいけない人間なのではないだろうか?そんなことをちらっとでも思ったことのある人であれば、リジーの人知れぬ苦しみに共感できると思います。クリスティーナ・リッチがこの作品に共感を覚えたのも恐らくそのようなところからではないかと思います。もちろんこれは僕の勝手な憶測ですが・・・・。この映画はうつ病が決して特殊な病いではなく、誰しもが自分の中にその可能性をはらんでいる事に気付かせてくれます。そしてもうひとつ。両親の対立と不和、お互いに対する憎しみや怒りが、子供の心にどれだけ大きな癒し難い傷を残してしまうか、というところにもぜひ注目してこの映画を見て下さい。それを念頭に置くことで、リジーの苦しみをより深く理解することができると思います。いろいろな意味で、非常に現代的な問題を孕んだ作品です。蛇足ですが、この邦題は何とかならないものでしょうか?原題のProzac Nationが非常に印象的かつ的確な題名であるばかりに、邦題のセンスのなさが際立ちます。もう少しましな邦題が付いていれば、もう少し映画自体の評価も良くなっていたのではないでしょうか?

★★★☆☆ 何だかイタい映画でしたね♪

リッチがリズの役や本作のプロデューサーを受けたのも良く分かる作品。それはこの映画の脚本などが優れてるといった事ではなく、主人公のリズとリッチに共通点が多いという事。リッチも10代の頃両親の離婚を経験していること。リッチも拒食症や摂食障害といった心の病(うつかどうかは分からない)で苦しんでいた時期があったこと。だから、リッチは気合いを入れてこの映画に望んだんだと思われます。映画は淡々とうつ病の主人公リズが病気のせいで、周りの人間との溝を深め、孤立して行く様を描いて行きます。しかも、演技派のリッチ!その過程やエピソードが演技ウマ過ぎのせいで痛いんだなコレが!半狂乱で泣くシーンなんか、デコまで真っ赤になってエラい怖いし(笑)で、特典コメンタリーで主要出演者に「この映画でうつ病患者は救われるか?」ってインタビュアーが質問するんだけど、リッチと2番目の彼氏役の人以外は、何だかこの映画の位置を冷静に捉えてるみたいで、誰も「もちろんさ!」っては答えない。そんな映画です(笑)何か原作にはなくても、薬からじゃなく、人間から生じる救いのプロットが一つでもあるともう少し救われた映画になったのになー。なんだかアメリカでは劇場未公開だったらしいし、ヌードまで披露したリッチが不憫で…。

作品の詳細

作品名:私は「うつ依存症」の女
原作名:Prozac Nation
監督:エーリク・ショルビャルグ
脚本:ガルト・ニーダーホッファー、フランク・ディージー
公開:アメリカ 2005年3月19日
上映時間:95分
制作国:アメリカ、ドイツ
製作費:900万ドル
興行収入:12万ドル
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