スリラー

エンテベ空港の7日間

「エンテベ空港の7日間」 史上有名な奇跡の人質救出劇“エンテベ空港奇襲作戦”。その成功の裏に隠された知られざる真実とは! ? 人質救出までの7日間──極限の状況下でハイジャック犯、人質、政府首脳らの間にいったい何が起きていたのか? 過去3度も映画化された実話に基づき、岐路に立たされた人間たちの対立と葛藤をスリリングに描いたポリティカル・ヒューマン・サスペンス!

◆エンテベ空港奇襲作戦とは

1976年6月27日。イスラエル・テルアビブ発パリ行きのエールフランス139便が4名の男女にハイジャックされ、ウガンダのエンテベ空港に強行着陸した。ハイジャック犯の要求は500万ドルと世界各地に収監されている50人以上の親パレスチナ過激派の解放であった。事件発生から要求期限ぎりぎりとなった7日目、イスラエル国防軍は極秘裏に特殊部隊を出動させ人質を救出(通称:サンダーボルト作戦)。犠牲者はわずか数名のみで、102名の人質が無事生還した。これに対し全世界が「対テロ人質奪還作戦史上最も輝かしい成果」と称賛し、“奇跡の救出劇”とも呼ばれた。その功績は『エンテベの勝利』(76)『特攻サンダーボルト作戦』(77)『サンダーボルト救出作戦』(77)と、これまで三度も映画化されたほどである。

◆社会派監督と実力派キャストによる、新事実をもとにした四度目となる映画化が実現

本作のメガホンをとったのは、実際に起こったバスジャック事件を追ったドキュメンタリー映画『バス174』(02)でデビューし、ブラジルの麻薬密売組織と警察のエリート特殊部隊の戦いを描いた『エリート・スクワッド』(07)でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞したブラジル生まれの社会派監督ジョゼ・パジーリャ。メインキャストには『グッバイ、レーニン』(03)で注目され、『ラッシュ/プライドと友情』(13)『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)と確かな演技力が高く評価されるダニエル・ブリュールと、『ゴーン・ガール』(14)の怪演でアカデミー賞ほか映画賞レースを席巻し、2019年には本作のほか、『プライベート・ウォー』『荒野の誓い』『THE INFORMER 三秒間の死角』と、4本もの主演映画が日本公開された演技派女優ロザムンド・パイク。中でもロザムンド・パイクは人質に対して非情に振舞いながら自分自身も傷ついていく繊細な女性ハイジャック犯を、その美貌をかなぐり捨てたほぼノーメイクの熱演でスクリーンに焼き付けた。

ストーリー:1976年6月27日。テルアビブ発パリ行きのエールフランス機が、4人のハイジャック犯に乗っ取られた。犯人のうち2名はパレスチナ解放人民戦線のパレスチナ人メンバー。残り2名は革命を志すドイツ左翼急進派メンバー、ボーゼとブリギッテだった。その後、ハイジャック機はウガンダのエンテベ空港に着陸。犯人たちは500万ドルと、世界各地に収監されている50人以上の親パレスチナ過激派の解放を要求する。多数の自国民を人質にとられたイスラエルのラビン首相は、交渉の道を探りつつも態度を保留。テロリストとの交渉に反対するペレス国防大臣は、士官らと秘密裏に人質奪還計画を練っていく・・・。

出演:ダニエル・ブリュール、ロザムンド・パイク、エディ・マーサン 、リオル・アシュケナージ、ドゥニ・メノーシェ 、ベン・シュネッツァー 、フアン・パブロ・ラバ、ノンソー・アノジー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 真実のサンダーボルト

1976年テルアビブ発パリ行のエールフランス機が4人のハイジャック犯に乗っ取られる。その後、ハイジャック機は、ウガンダのエンテベ空港に着陸。乗客たちは空港のターミナル内に監禁されるが、ユダヤ人のみ厳重な監視状態となり、ハイジャック犯の交渉相手はイスラエル政府だと分かる。パレスチナの過激派をテロリストと呼ぶイスラエル政府は、交渉などする気もないが・・・。過去にも映画化されたエンテベ空港奇襲事件のリメイク作品。イスラエル国防軍が奇襲をした「サンダーボルト作戦」の再映画化なのだ。この事件を研究している専門家がいるらしく、最新の研究で解明された事実を盛り込んだ内容。前作にはなかった当事者の心理状態を描く緊張感の高い映画に仕上がっている。娯楽映画になりそうな事件ではあるが、今回は、緊迫感が迫る当時のイスラエル政府の苦悩と奇襲作戦を語る内容なのだ。仕上がり具合は、中立的で、ハイジャック事件を実行したメンバーたちの心理も揺れ動いている。前作のような奇襲作戦を重点に置かれた内容ではないので、ミリタリーアクションを望むと物足りないイメージもある。

★★★★★  大戦下のドイツとイスラエル建国・その後の瀬戸際の背景を知っているか否かが鍵

わりと周辺の評価は高くないがナチスの敗退、その後の生き残りの追跡。イスラエル建国から中東戦争あたりのバックの流れがわかっていないといまいち難解になってしまうかもしれない。(このあたりは確かに映画の中では説明不足。観る国によっては常識なんでしょう)日本はパレスチナ側の報道が強いせいかイスラエルのことは報道されていないケースが多いという背景も手助けしている。個人的にはどちらが悪いとかで片付けられる単純な問題ではないとおもっているので双方の立場で見ていまう。どちらも正しいと思って正義のために闘っているんだという思いをもって見てみてください。自分には最高でした。

★★★☆☆ どうしても以前の映画と比べてしまう

この事件は30年位前にも映画化され当時レンタルビデオ屋さんで1000円位で借りて見たことがあったので懐かしい作品です。その時の作品は確か「エンテベ空港の悲劇?」とかいう作品名だったと思いますが、もっとリアルで迫力のある映画だったので、どうしても比較してしまい物足りなさを感じてしまいます。30年前の作品をもう一度見たくなりました。

作品の詳細

作品名:エンテベ空港の7日間
原作名:Entebbe / 7 Days in Entebbe
監督:ジョゼ・パジーリャ
脚本:グレゴリー・バーク
公開:アメリカ 2018年3月16日、日本  2019年10月4日
上映時間:107分
制作国:アメリカ、イギリス
製作費:300万ドル
興行収入:800万ドル
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