戦火の時代、ただまっすぐに生きた愛と人生があった。
20世紀の100冊に選ばれた大ベストセラー小説を原作に、ニコラス・ケイジとペネロペ・クルスの豪華共演とアカデミー賞に輝いた『恋に落ちたシェイクスピア』の名匠ジョン・マッデン監督が贈る、運命の愛と人生の賛歌。
ストーリー:第二次世界大戦下のギリシャ・ケファロニア島。イタリア軍大尉アントニオ・コレリ(ニコラス・ケイジ)は、占領軍としてこの島にやってくる。人生と音楽を愛するコレリと部下たちに戦争の陰りはなく、彼らの誠実な陽気さに、敵意を抱いていた島の人々も次第に心を開いてゆく。そしてコレリと、情熱的で聡明な島の娘ペラギア(ペネロペ・クルス)との運命的な出逢い・・・。しかし時代は、無情にもこの国境を越えた愛と友情を引き裂き、彼らの人生を狂わせてゆくのだった。
キャスト:ニコラス・ケイジ、ペネロペ・クルス、ジョン・ハート、クリスチャン・ベール、デヴィッド・モリッシー、イレーネ・パパス
★★★★★ いい話です
前にDVDで持っていましたが、Blu-rayに切り替えて購入しました。ケファロニア島の伝統的なシーンも豊富に入っていて、ギリシャに興味のある私にはすごく楽しい作品です。まあ、ニコラス・ケイジはちょっと・・・と個人的には思います。クリスチャン・ベールはいい演技をしています。
★★★★★ 意外な佳作で楽しめる
これはよかった。原作はイギリスの新鋭作家のベストセラーで何かの賞ももらっていて、20世紀の小説100選とかいうのにも選ばれているらしい。舞台は美しい地中海(イオニア海)のギリシアの島。第二次世界大戦中の、ギリシアとイタリアとドイツがからむ政治状況を背景に、イタリア人将校とギリシア人の現地娘との間に展開する悲恋、という魅力あるストーリーである。評価されている小説の映画化というと期待が裏切られることも少なくないが、これは期待をはるかに上回る出来だ。監督は評判だった『恋に落ちたシェークスピア』の人で、やはり能力が高いのだろう。映画化するのはなかなか難しい素材のようにも思うが、違和感なく見られる佳作で、その力量が窺われる。ニコラス・ケイジはあまり巧いとはいえないと思うが、彼の出る映画で私がこれまで見たものは、運がいいのかどれも面白い。驚いたのは相手役ペネロペ・クルス。よく知らなかったが、うまくし、生きた魅力がある。もちろんジョン・ハートもいぶし銀的にいい演技をしている。日本でなら中村嘉葎雄の役どころだろうか。話は基本的にラブ・ストーリーだが、それだけではない人間模様を絡めているのがいい。中心にあるラブストーリーの描き方は見事でけっこう感動した。景色も音楽もきれいでいい。全体にこじんまりしているものの、意外な佳作。
★★★★★ 思わず買ってしまった原作は、しばらく読まずに取っておきます
喜怒哀楽全ての要素を、いやみなく一級品のエピソードで描ききった傑作です。さすがに原作がベストセラーだけのことはあります。楽しげな出会いとその後の喜びに満ちた時間。しかしそのような時間も戦争に翻弄される。悲劇的な事件と感動のラストシーン。典型的なスジ運びながら、何の違和感も感じさせない。中でも目の表情が随所に印象的だ。男女間での表情はもちろんのこと、友情の確認にも効果的に使われている。少し気にして見ていればまた別の印象も得られるかもしれません。私の感動を伝えるとすれば、この原作を思わず買ってしまったことでしょうか。結末が原作と違うと聞いては読まずにいられません。でも、映画の余韻を壊したくないと思い直して、しばらく原作は読まずに取っておくつもりです。
★★★☆☆ ペネロペ・エロス
この映画の見所はペネロペ・クルスのあの独特のエロさ加減です。見た目は清純系ですし、この映画での役どころも医者の娘で真面目な役なのですが、なぜかこの女優さんからは滲み出るようなエロさを感じてしまうのです。しかもそのエロさがアメリカ映画によく見られるセックスアピールてんこ盛りの押しつけがましいエロさではないのです。フェロモンというか、何というか・・・とにかく、不思議な魅力の女優さんです。ちなみに、映画全体の評価としては「いたって普通」です。ストーリーもこの手の戦争映画にはありがちな感じですし、ニコラス・ケイジに到っては相変わらず辺り障りの無い演技で存在感の無い主人公を演じています。まぁ、際立っているのはペネロペのみといったところでしょうか。
作品の詳細
作品名:コレリ大尉のマンドリン |
原作名:Captain Corelli’s Mandolin |
監督:ジョン・マッデン |
脚本:ショーン・スロヴォ |
原作:ルイ・ド・ベルニエール『Captain Corelli’s Mandolin』 |
公開:イギリス 2001年5月4日、日本 2001年9月22日 |
上映時間:131分 |
制作国:イギリス、フランス、アメリカ |
製作費:2700万ドル |
興行収入:6200万ドル |
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