西部劇映画

死の谷

ストーリー:お尋ね者のウェス(ジョエル・マクリー)は列車強盗団に加り、彼は一味の紅一点ジュリー(ドロシー・マローン)と恋に落ちた。そして仲間に裏切られ、脱獄したのもつかの間、保安官たちに包囲されてしまった。激しい銃撃戦の末二人はついに・・・。

出演:ジョエル・マクリー、ヴァージニア・メイヨ、ドロシー・マローン、ヘンリー・ハル、ジョン・アーチャー、ジェームズ・ミッチェル、モリス・アンクラム、ベイジル・ルイスデール、フランク・パグリア、イアン・ウルフ、ハリー・ウッズ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 西部劇であるが一級のフィルム・ノワール

この作品は、ラウォール・ウォルシュ監督の1941年の「ハイ・シェラ」の西部劇としてのセルフ・リメイク。「ハイ・シェラ」もフィルム・ノワールを代表する作品で、ハンフリー・ボガードの初主演作としても有名であるが、監督はよほど思い入れがあったのか本作でのリメイクとなった。そして、本作の出来はというと、前作「ハイ・シェラ」を遥かに上回るものになっている。まず、主人公ウェス・マックイーン(ジョエル・マクリー)は刑務所から脱獄し、逃避行の中で次の犯罪にかかわる形となっている(前作は特赦での出所)。これが、追われる主人公の緊張感に繋がっている。また、マックイーンが普通の家庭への憧れを垣間見せるジュリーとフレッドの親子も、最後にはジュリーがマックイーンの正体を知って金目当てに売り渡そうとするなど変貌する様も描きマックイーンが想いを切り立つように変えている。強盗も前作のホテルの強盗から列車強盗に変えられていることによりスピード感が増しているところもアクション的にも良かった。そして、何といっても最大の魅力は強盗団一味に加わる女コロラド(バージニア・メイヨ)の野性味あふれる魅力が良い。特に彼女のマックイーンを追う目が彼女の想いの深さを表していて素晴らしかった(個人的には前作のアイダ・ルピノより彼女の方が好きだ)。ラストは西部劇お得意の追っ手との対決的銃撃戦ではなく、二人の愛の絆を表した悲劇的なものとなっている。これが「白昼の決闘」のラストを彷彿させる名シーンだと思う。教会に置いていく金の結末も暗示的でなかなか面白い。西部劇としてではなくフィルム・ノワールとして一級の作品に仕上がったセルフ・リメイク作だ。

作品の詳細

作品名:死の谷
原作名:Colorado Territory
監督:ラオール・ウォルシュ
脚本:ジョン・ツイスト、エドマンド・H・ノース
公開:1949年6月3日
上映時間:94分
制作国:アメリカ
製作費:120万ドル
興行収入:260万ドル
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